和歌山県の読書習慣を育む地域人材養成講座の魅力
和歌山県の読書習慣を育む地域人材養成講座の魅力
和歌山県教育委員会が推進する「読書を楽しむ習慣づくり事業」には、地域での読書活動を支える人材を育成する目的があります。地域の図書館や学校、PTAなどで活動する方々に向けて、読書を楽しむための環境を整え、子供から大人まで幅広い世代に読書の楽しさを広めることを目的としています。
読書活動の担い手を育成
この事業の目玉は「ひろがるつながる本のボランティア講座」です。この講座では、地域における読書の推進に関わる人々が集まり、読み聞かせや図書の整理・修理について学ぶことができます。特に、読み聞かせ講座では、基本的な技術や絵本の選び方を演習形式で学び、参加者同士での交流も促進されるため、多くの学びとつながりが生まれます。
講座内容の詳細
この講座は、以下のテーマに基づいて構成されています:
1. 読み聞かせ講座
読み聞かせの基本、絵本の選び方といった内容を講義形式で学び、その後実際に演習を行います。
2. 図書の整理・修理・環境整備講座
図書の分類方法や軽微な破損の修理、図書室の整備についての講義と実際の演習を通して、実務的なスキルを身に付けられます。
3. その他の講義
読書に関する要望に応じた内容についても柔軟に対応しています。
この講座は2時間程度で行われるため、参加しやすいのも特徴の一つです。また、参加者の定員は要相談で、講師は県立図書館の司書など専門家が担当します。
新しい読書文化の創造
和歌山県では、このような取り組みを通じて、地域における読書活動の担い手を増やしています。過去の受講者からは、読み聞かせが子どもの成長に与える影響の大きさや、同じ絵本でも異なる視点で楽しむ面白さを再認識したとの声が寄せられています。
また、修理講座では、思った以上に簡単に図書が修理できることを学び、参加者の中にはこの学びを地域活動に役立てたいと語る方も多くいます。
申し込み方法
この「ひろがるつながる本のボランティア講座」に参加希望の方は、事前に県立図書館の担当者と打ち合わせを行い、申込書を提出する必要があります。開催希望の1か月前までに申し込むことが求められ、詳細な内容については和歌山県立図書館にお問い合わせください。
新型コロナウイルス感染症の影響により、開催が中止される場合もありますが、年間を通じて開催可能な連続講座として、多くの方の参加を期待しています。
このように、和歌山県は地域全体で読書の習慣を育む重要な活動を行っています。これからの日本の読書文化を支えるために、身近な地域から一歩を踏み出してみませんか。