ファミリーマートが推進する健康経営と熱中症対策の新たな一歩
株式会社ファミリーマートは、東京に本社を置くコンビニエンスストアチェーンで、全国での健康経営に向けた取り組みに力を入れています。特に今年の6月から施行された「職場での熱中症対策義務化」を受けて、同社では社員と加盟店の安全を守るための具体的な施策を進めています。これに伴い、健康に関する取り組みや社員の健康状態をまとめた初の「健康白書」を発行したことを発表しました。
熱中症対策義務化の取り組み
日本の夏はますます厳しい気温になる中、熱中症対策を強化することは非常に重要です。ファミリーマートでは、以下のような具体的な対策を実施しています。
1.
社内での注意喚起
社内イントラネットを通じて、熱中症に関する情報や対策を広める活動を行っており、衛生委員会のメンバーも積極的に参加しています。
2.
店舗向け具体策の提供
加盟店や店舗には、実践すべき具体的な対策の情報を提供しています。実際の事例を紹介したり、店舗で掲示される項目リストを配信する形で、わかりやすく情報を発信しています。
3.
啓発動画の配信
毎年、熱中症に関する注意喚起動画を店舗のサイネージで限定的に配信し、目に見える形で啓発を行っています。
4.
健康管理室の刷新
社内健康管理室のサイトを更新し、産業医による啓発動画を配信、社員の健康意識を高める取り組みを行っています。
5.
水分補給の促進
社内の給茶機には、水分補給を促すPOP掲示がされており、社員がこまめに水分を摂取できる環境作りに努めています。
さらに、ファミリーマートでは猛暑対策の一環として、今年の7月16日から9月15日まで、勤務時間を1時間早める「ファミマサマータイム」を導入しています。この取り組みにより、涼しい朝の時間に出社し、効率的な業務が可能に。その結果、業務の効率化と節電にも寄与しています。
健康白書の発行と今後の展望
ファミリーマートが発行した初の「健康白書」では、過去6年間のデータを振り返り、健康経営に関する課題を整理しています。健康を維持・増進するためには、社員一人ひとりが自らの健康に意識を持ち、行動を取ることが不可欠です。そのため、健康診断の受診や生活習慣改善セミナー、女性の健康を考えるセミナーなどを開催し、社員の意識向上に努めています。
また、ウォーキング活動やメンタルヘルス対策なども進めており、ストレスチェックの結果を迅速に通知し、面談を推奨することで早期の健康問題発見を目指しています。健康数値が改善された社員もいる一方で、20代・30代に見られる健康課題も顕在化しています。
今後はこれらの日本のビジネス環境における健康経営をさらに推進し、実効的な対策に力を入れていく方針です。
まとめ
ファミリーマートは「あなたと、コンビに、ファミリーマート」という理念のもと、地域社会に寄り添い、お客さまの生活を支える存在であり続けることを目指しています。今回の熱中症対策や健康経営の推進は、その理念の実現に向けた大きな一歩と言えるでしょう。今後も引き続き、ファミリーマートの健康への取り組みに注目です。