未来へつなぐいのちのバトン、エランドの赤ちゃん誕生!
2025年4月30日、アドベンチャーワールドにて8年ぶりにエランドの赤ちゃんが誕生しました。この小さな命は、繁殖を目的とした取り組みの結果であり、親子が共にバックヤードで穏やかなひとときを過ごしています。今回は、エランドの赤ちゃんの成長と、その背後にあるストーリーについてご紹介します。
エランドの赤ちゃんについて
新たに誕生したエランドの赤ちゃんは、頭数1頭のオスで、体長は約1m、体重は29.1kg。両親については、父親は2015年8月27日に九州自然動物公園で生まれ、2020年1月にアドベンチャーワールドに搬入されました。母親は、2017年6月16日に当パークで誕生した7歳のメスです。
今後、赤ちゃんの公開時期が決まると、公式ホームページやSNSで発表される予定ですので、期待が高まります!
出産の背景
実は今回の出産に至るまでには、アドベンチャーワールドにとって悲しい出来事がありました。2018年にオスが死亡したことを受けて、新たにオスを迎え入れる準備が進められていました。2020年1月、九州自然動物公園から新たにオスが搬入されたことにより、今回の出産が実現しました。
エランドとその特性
エランドは、偶蹄目ウシ科に属し、学名は
Taurotragus oryxです。アフリカ中部から南部に生息し、体長は2~3.5m、体重は300~1,000kgにも達します。草食性で、通例、乾草を与えられて生活しています。
エランドの特徴は、大きな体と長い首、細い顔立ち。そして、オス・メスともに持つねじれた太い角(60~100cm)が際立ちます。また、首元にある「胸垂(きょうすい)」と呼ばれる皮膚の垂れ下がりも魅力的です。彼らは、最大で2mのジャンプ力を持つ力強い脚を備えた大型草食動物でもあります。
現在の状況と未来への展望
IUCNのレッドリストではエランドは「Least Concern(低リスク)」に分類されていますが、一部の地域では農地の拡大や密猟、気候変動による影響が懸念されています。これらの問題に対処しつつ、彼らの生息環境を守るための取り組みが求められています。
アドベンチャーワールドでは、SDGs宣言を行い、「いのちを見つめ、問い続ける。いのちの美しさに気づく場所」として注力しています。未来のまちづくりや、動物たちとの共存を通じて、持続可能な社会の実現に向けた活動を展開しています。
まとめ
新たに誕生したエランドの赤ちゃんは、希望の象徴でもあります。この小さな命が成長し、未来のエランドたちの活躍を間近で見ることができる瞬間を、私たち一人一人が楽しみに待ち望んでいます。アドベンチャーワールドでの新たな生命の誕生は、私たちにとっても大きな喜びであり、やがてつながる未来へのバトンとなることでしょう。