離れて暮らす親を見守る新サービス「ottaシニア見守りサービス」全国展開へ

離れて暮らす家族も安心！「ottaシニア見守りサービス」の全国展開

敬老の日が近づく中、株式会社ottaが提供する「ottaシニア見守りサービス」が2025年9月より全国展開を開始します。このサービスは、高齢者が外出時に安全を確認できる新しい形の見守りシステムです。これまで関西や九州の一部地域での提供に限られていましたが、全国的に拡充される運びとなりました。

小型で充電不要な見守り端末

「ottaシニア見守りサービス」が非常に便利なのは、専用の見守り端末が小型で軽量、さらに充電の必要がない点です。この端末は、杖やバッグ、財布など、普段身につけるアイテムに簡単に取り付けることができ、利用者に負担をかけることなく、安心した暮らしをサポートします。家族は、外出や帰宅時のタイミングをスマートフォンで受け取ることができ、遠方にいる家族も安心して見守ることができます。

高齢化が進む日本でのニーズ

日本の高齢化が進む中、高齢者を見守るニーズは年々高まっています。2024年9月時点で、65歳以上の人口は3,625万人を越え、単身世帯や高齢夫婦の世帯も増加しています。警察庁の統計によると、行方不明者の約3割は65歳以上となっており、特に認知症を抱える高齢者が行方不明になるケースが依然として多発しています。この様な背景から、「高齢者を自然に見守る仕組み」は社会から強く求められています。

旧来の見守りシステムの課題

しかし、従来のGPS端末には様々な課題が存在しました。充電が必要であったり、大きさや重さに抵抗を感じる方も少なくはなく、常時位置情報を追跡されることに不安を抱く方も多かったのです。このこれまでの課題を解決し、「小さく、軽く、充電不要」という新たなサービスが生まれました。

ネットワークの広がり

ottaは独自の「otta見守りネットワーク」を構築し、全国の自治体や企業と連携を進めています。固定スポットに加え、地域住民のスマートフォンやタクシーからの情報も統合して見守り体制を強化しています。このネットワークによって、高齢者が見守りスポットとすれ違うだけで、その位置情報が記録され、ご家族がリアルタイムで確認することが可能です。また、万が一の捜索支援にも対応する体制が整っています。

具体的な導入実績

既に大阪府箕面市や福岡県、長崎県などではこの見守りサービスの導入が進んでおり、和歌山県でも2023年に無料体験が提供されています。これにより、地域ぐるみで高齢者を支える動きが広がっているのです。

未来の展望

今後、ottaは「子供から高齢者まで家族みんなを見守れる社会」を目指し、さらなるネットワーク拡充を行います。地域全体で支え合う仕組みを推進し、高齢者にやさしい社会へ向けた取り組みを加速させていくことでしょう。利用者の安心を支えるこのサービスが、これからの高齢化社会で大きな役割を果たすことが期待されます。