和歌山・かつらぎ町と社会構想大学院が連携を強化
2025年9月、東京都港区の社会構想大学院大学(学長:吉國浩二)は和歌山県かつらぎ町(町長:中阪雅則)との間で地域活性化を目的とした包括連携協定を締結しました。この協定は、地域資源を最大限に活かしながら、教育や研究の力を借りて地域課題の解決や人材育成を行うことを目指しています。
協定の目的とは
本協定は、社会構想大学院とかつらぎ町が手を携え、地域の発展を促進するために設計されています。その具体的な目的は、教育や研究の成果が地域の発展に寄与することです。これにより、人材育成と地域の問題解決が両立し、持続可能な地域社会の実現へと繋がることが期待されています。
連携の内容
協定に基づく連携事項には、以下の3つの主な活動が含まれます:
1. 地域課題に対する研究や提案活動の推進
2. 上記活動に関連する人材の育成
3. その他協議の上で必要と認められる事項
これらの活動を通じて、かつらぎ町の地域資源を最大限活用し、地域の活性化へとつなげていく方針です。
実施内容と政策提言
社会構想大学院の地域プロジェクトマネージャー養成課程に参加した研究生たちは、約5か月間にわたり現地調査や文献研究、関係者へのインタビューを行い、具体的な政策提言を行いました。研究生たちが発表した提言の一例として、JR笠田・妙寺駅を中心に賑わいを創出するための活性化策が挙げられます。
さらに、提言内容には以下のようなアイデアが含まれます:
- - 農産物を活用した地域活性化(日本版ナパバレー構想)
- - かつらぎ町のSOCIALLY STATION(妙寺ベース)
- - 市民参加を促す妄想プロジェクト & 防災機能の強化による人口増加
- - 地元のブランド「ほりにし」を活用したかつらぎ町のブランド力向上
最終発表会では、それぞれの研究生が地域資源に基づいた政策提言を行い、中阪町長から貴重な講評を受ける機会もありました。町長をはじめ、町職員や教員、研究生たちは、地域の象徴である「K」をモチーフにしたポーズをとる姿が印象的でした。
将来への展望
この協定に基づく取り組みを今後も継続し、さらなる拡充を図ることによって、かつらぎ町の魅力を高め、地域の課題解決に向けて貢献していく意向が示されています。
このような大学と地域の連携は、今後の和歌山県にとっても大きな意味を持つ取り組みとなるでしょう。社会構想大学院大学は、教育や研究を通じて地域の活性化に寄与する姿勢を一層強化していくことでしょう。
社会構想大学院大学について
社会構想大学院大学は、2017年4月に設立され、コミュニケーションデザインや実務教育に関する専門的な教育を行っています。修了者にはコミュニケーションデザイン修士や実務教育学修士等の学位が授与され、地域課題解決に向けた人材が育成されています。さらに、2024年には新たに社会構想研究科を開設予定で、社会に貢献する人材の育成を目指しています。詳細については大学院の公式ウェブサイトをご覧ください。