和歌山での脱炭素経営推進！中堅ワイガヤ会議の魅力と成果

和歌山での脱炭素経営推進！中堅ワイガヤ会議レポート

2025年10月9日、和歌山県内で開催された『中堅ワイガヤ会議』は脱炭素とGX（グリーン・トランスフォーメーション）をテーマに、多くの中堅・中核企業が集まり交流を深めました。近畿経済産業局が主催し、和歌山県庁の協力を得て行われたこの会議では、自動車サプライチェーンにおける脱炭素の取り組み事例が発表され、企業同士のネットワークが形成されました。

脱炭素経営の重要性

昨今、脱炭素やGXへの取り組みは単なる気候変動対策の枠を超え、企業の経営課題の解決や成長、競争力の強化に寄与することが期待されています。特に、自社単独の取り組みだけでなく、サプライチェーン全体で協力して進めることが求められています。

発表企業の取り組み

この会議では、福井鋲螺株式会社と株式会社福井銀行が代表的な事例を発表しました。福井鋲螺は、自社の製造プロセスにおける省エネ対策や太陽光発電の活用について説明した後、サプライチェーン全体の脱炭素を実現するために川上・川下企業との連携を強調しました。特に、"寄り添い活動"という取り組みを通じて、企業間の情報交換や相互支援を行っている点が印象的でした。

福井銀行も、福井鋲螺を中心に地域内の企業が脱炭素に向けた情報を共有しながら、地域全体の意識を高めるための異業種交流会を開催していることを紹介しました。産官学金の連携が、脱炭素推進の強い後押しとなっていることは、今後の地域活性化においても非常に重要です。

企業同士の活発な交流

発表の後、参加した和歌山県の中堅・中核企業5社との質疑応答が行われました。活発な意見交換が行われ、参加者からは実際の取り組みの進捗状況や苦労話などが聞かれました。ある参加者は、脱炭素の取り組みに対するかける思いを語り、他の企業からも同様の意見が出てきました。「福井鋲螺の話は、大きな成果は小さな積み重ねから生まれるという自信を与えてくれた」という声もありました。他業種の方々との交流を通じて、新たな視点や連携の可能性が広がることが感じられました。

市場へ向けた一歩

『中堅ワイガヤ会議』は参加企業にとって非常に有意義な場となり、脱炭素に向けた取り組みを進めるための貴重な学びの場となりました。「県外の企業の取り組みを直接聞くことができる機会は貴重で、今後もこういったイベントがあれば嬉しい」といった声もありました。これからも地域の自治体や金融機関と連携しながら、脱炭素の実現を目指して活動を続けていくことが期待されます。