カマイルカの赤ちゃん誕生!
2025年7月11日、和歌山県白浜のアドベンチャーワールドにて、カマイルカの赤ちゃんが誕生しました。この誕生は二年ぶりのものであり、自然繁殖によるものです。赤ちゃんは現在、母親と共にバックヤードのプールで過ごし、順調に成長している様子が確認されています。
赤ちゃんカマイルカの成長記録
赤ちゃんの出生日は2025年7月11日午後1時3分。体長は107センチ、体重は14キロと、健康状態は良好です。性別は現時点では不明ですが、授乳行動もみられ、体重も順調に増加しています。現在は母親と一緒に過ごしているため一般公開の予定は未定ですが、公式SNSを通じてその成長過程は随時報告される予定です。
育児の過去の経験
今回、母親にとっては2度目の出産となります。前回の出産では、赤ちゃんに対する育児行動が見られず、人工保育に切り替えたものの、残念ながら生後5日でその命を落としてしまいました。これを受けて、妊娠中は他の個体との同居を通じて育児行動を学ぶことにしました。授乳トレーニングも行い、今回は無事に赤ちゃんを育てる環境を整えています。
鯨類繁殖プロジェクトの取り組み
アドベンチャーワールドでは、2016年12月から鯨類繁殖プロジェクトチームが結成され、鯨類の繁殖技術向上に取り組んでいます。鯨類の繁殖は非常に難しく、流死産や授乳不良などの問題があるため、持続可能な育成環境を目指しています。
これまでの繁殖実績として、オキゴンドウ、バンドウイルカ、カマイルカなどで様々な成功と挑戦があり、特にカマイルカについては1981年から2025年までに15回の出産を経て3頭の繁殖に成功しています。
カマイルカの特徴と生態
カマイルカはクジラ目マイルカ科に属し、その体は黒褐色から灰色で、腹面は白く、非常に特徴的な模様を持っています。体長は180〜240センチ、体重は100〜180キロに達します。食性は主にサバを中心に構成されており、寿命は約40年とされています。繁殖に関しては、通常811から12か月の妊娠期間を経て1頭の子を産むことが一般的です。
アドベンチャーワールドとSDGsへの取り組み
アドベンチャーワールドは「いのちを見つめ、問い続ける」との理念のもと、すべての生命に幸せが溢れる世界を目指しています。SDGs(持続可能な開発目標)の理念に基づいて、環境への配慮や動物たちの命を大切にする活動を行い、さらなる研究開発につなげています。
今後もカマイルカの赤ちゃんが安全に育ち、成長していく様子を多くの人に見守ってもらえれば幸いです。