「むし展〜かわひらこ〜」のご紹介
和歌山県海草郡紀美野町で、蝶の蒐集家による個展「むし展〜かわひらこ〜」が2023年7月26日(土)・27日(日)の2日間にわたり開催されます。この展示会は、子どもたちが「好きなこと」に没頭できる環境を整え、未来の探究心を育むことを目指しています。そのための資金調達を目的としたクラウドファンディングも、6月4日よりスタートしました。
クラウドファンディングの詳細
本プロジェクトは、静岡県の粋響株式会社がサポートし、クラウドファンディング「CAMPFIRE」を利用して実施しています。目標金額は150万円で、期間は6月4日から8月5日までです。支援者には、様々なリターンが用意されています。
- - 3,000円:標本展翅講座(初級編)Zoom個別指導
- - 4,500円:展翅版キット
- - 9,000円:標本レンタル
- - 30,000円:オオルリアゲハの標本箱
夢を持つ子どもたちを増やす目的
経済産業省の調査によると、日本の子どもたちの約46%は将来の夢を持てないとされています。この現状を改善するため、このプロジェクトでは大人の挑戦が子どもたちに夢を追う姿を見せることを重視しています。具体的には、蝶の美しさを通じて自然科学への関心を促し、学校の枠を超えた学びの場「サードプレイス」を創造します。
大人たちの挑戦
このプロジェクトを立ち上げた猪狩元気氏自身、「夢を追い続ける大人」として子どもたちに夢中になることの素晴らしさを伝えたいと語っています。彼は過去2年間で延べ2,000人以上の来場者を迎える個展を開催してきましたが、中でも一人の少年との出会いが彼の活動の原点となっています。
その少年は、小学1年生のときに昆虫に興味を抱き、小学5年生で猪狩氏の個展を訪れたことで蝶に魅了され、その後、文化祭での展示などを通じて昆虫学を目指すことになりました。このような数々の物語を生むことこそが、この展覧会の意義です。
未来を担う子どもたちへ
「むし展〜かわひらこ〜」では、視覚的魅力と学術的な価値を組み合わせた展示を通じて、地域の自然環境を学ぶ機会も提供。その中で多世代が交流できる場を設け、科学の楽しさを体感する機会を提供します。観察会やワークショップも定期開催され、子どもたちが自らの興味や好奇心を深める場となるでしょう。
夢をつなげる循環
このプロジェクトが目指すのは、一人の大人が情熱を持って好きなことに取り組む姿勢が、次世代の子どもたちに影響を与えるという「夢の循環」です。猪狩氏は、子どもたちが自由に夢を描くことができるような環境づくりに取り組むことで、日本全体の活力を取り戻す一助となりたいと考えています。
まとめ
「むし展〜かわひらこ〜」の第一歩が、子どもたちの未来につながる夢を育む大きなきっかけとなることを期待します。興味のある方は、ぜひこのクラウドファンディングをチェックして、未来の探究心あふれる子どもたちと共に支えていきましょう。