和歌山市における新たな水処理設備工事
和歌山市企業局と水ingエンジニアリング株式会社(以下、W.E)が新たな契約を結びました。この工事は「六十谷第2浄水場東施設水処理機械設備工事」と呼ばれ、地域における水の安定供給を目指しています。契約日が2025年8月27日で、工期は2025年8月28日から2028年3月31日に設定されており、総事業費は約257億円(税込)です。
六十谷第2浄水場の重要性
六十谷第2浄水場は、紀の川から供給される水を利用して、和歌山市内の鉄鋼業や化学工業、繊維工業などの産業活動を支える重要な基盤施設です。1965年の稼働以来、周辺地域にとって欠かせない存在でした。しかし、長年の運用により施設の老朽化が進行しており、近年では安定した水供給の強化や災害時における保安水量の確保が大きな課題となっていました。
新たな施設の整備
新設される設備は、1日あたりの処理能力が100,000立方メートルという大規模なもので、急速拡散機や緩速撹拌機、汚泥搔寄機といった沈殿池関連設備や、薬品貯槽、薬品注入機などを含む総合的な機械設備が構成されています。特に、これらの新設設備は、既存の機械設備と連携しながら動作するように設計されています。これにより、稼働中の浄水場で工事を行っても、日常的な水供給に支障が出ないよう配慮されています。
安全第一の工事進行
工事は、周辺の関連工事とも密接に連携しながら進められるため、運用を続ける既存設備との調整が重要なポイントとなります。安全面についても、W.Eは十分な配慮を行い、事故やトラブルが発生しないよう厳重なチェック体制を敷いています。
水ingグループの理念
水ingグループは、「水を通じて社会に貢献し続ける」という理念のもと、さまざまな水関連施設の設計から運営、維持管理に至るまで、多岐にわたる事業を展開しています。“水の先をつくれ。”というブランドメッセージのもと、地域の水環境問題に対して積極的に取り組み、安全で安心な水の供給を通じて地域社会の未来を支え続けています。
まとめ
この水処理設備工事は、和歌山市の水供給インフラを強化し、地域の産業活動を支える重要なプロジェクトピリオドです。安全で安定した水環境の実現に向けて、今後の工事進行に注目が集まります。