JR西日本が初となるバーチャルPPAを締結し環境価値を増加

JR西日本が新たな環境価値の確保に向けたステップを発表

西日本旅客鉄道株式会社（JR西日本）とコスモエコパワー株式会社が、2025年に向けて注目のバーチャルPPA（電力購入契約）を締結しました。この契約は、JR西日本が初めて採用するもので、環境保護に向けた新たな取り組みとして期待されています。

バーチャルPPAとは？

バーチャルPPAは、企業が外部の再生可能エネルギー発電所から物理的な電力ではなく、環境価値を取得するための契約です。これにより、企業は直接的な電力供給を受けないものの、その発電によって生まれる環境メリットを享受します。これは、企業のカーボンニュートラル目標の達成に大きく貢献するため、多くの企業が導入を進めています。

具体的な取り組み

コスモエコパワーが運営する中紀ウィンドファームは、その発電能力を活かし、JR西日本に年間約4,000万kWhの環境価値を提供します。この契約によって、約17,000トン、言い換えれば、約7,000世帯分に相当するCO2排出量の削減が期待されています。具体的には、コスモエコパワーの風力発電所の発電量に基づく非化石証書を16年間にわたり受け取ることが可能です。

「カーボンニュートラル」を目指して

このバーチャルPPA締結は、2024年8月にJR西日本とコスモエコパワーが締結した基本合意書に基づくものであり、両社はさらなる再生可能エネルギーの拡大に向けた協議を進める予定です。環境保護の観点から、カーボンニュートラル社会の実現に向けた取り組みは、今後ますます重要になります。特に、電力資源の選択が企業の社会的責任（CSR）として評価を受ける時代となってきており、このような契約はその一環です。