海とこんぶの森
2025-12-23 12:08:28

未来の海を守る!「海とこんぶの森プロジェクト」開催報告

未来の海を守る!「海とこんぶの森プロジェクト」開催報告



2025年11月29日、函館市南茅部にて、「海とこんぶの森プロジェクト」が実施され、地域の小学生たちが昆布の種付け体験を行いました。このプロジェクトは、株式会社セブン‐イレブン・ジャパン、函館市、株式会社WMIとの協働により、藻場再生と地域の活性化を目的としています。

環境問題と「磯焼け」の現状


近年、北海道沿岸では「磯焼け」と呼ばれる環境問題が深刻化しています。これは、海底の昆布やワカメが減少し、代わりに「サンゴモ」と呼ばれる海藻が繁茂してしまう現象です。海の生態系が脅かされる「海の砂漠化」とも言われ、この課題に対する対応が求められています。

「海とこんぶの森プロジェクト」は、こうした課題を解決すべく始動しました。地域の子どもたちが昆布を育てる体験を通じて、環境保全や食育について学び、持続可能な地域の実現を目指しています。

こんぶ種付け体験の様子


当日は、函館市立高丘小学校の3年生から5年生までの約20名が参加し、漁業者から昆布生産に関する説明を受けた後、実際にその種付けを行いました。子どもたちは初めての経験に戸惑いつつも、真剣に取り組む姿が見受けられました。一部の参加者は、「次の収穫体験も楽しみ!」と期待を寄せていました。

地域貢献と商品の開発


このプロジェクトでは、地域特産である函館真昆布を用いた新商品の開発も行われています。2025年8月には「冷たい函館塩ラーメン(函館真昆布使用)」が発売され、持続可能な食のシステムに貢献するアイテムとして「FOOD SHIFT セレクション 2025」の優秀賞を受賞しました。この商品は、環境負荷の低減に寄与しながら、その味も高く評価されています。

未来への期待と地域の思い


参加した子どもたちや教育者からは、「昆布のことを学べて楽しかった」「地域を知るきっかけになってほしい」との感想が寄せられました。また、地域の漁業者は「生産量を増やすには消費も増やさなければ」といった意見を交え、地元の資源を活かした取り組みの重要性を強調しました。

結論


セブン‐イレブン・ジャパンは、持続可能な社会の実現に向けて、地域とともに取り組みを続けていく意向を示しています。このプロジェクトが、函館の未来を担う子どもたちにとって、海の大切さを知り、環境保全に寄与する学びの場であることを願っています。私たちもこのような取り組みを支援し、持続可能な美しい海を未来に引き継いでいきたいものです。


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