河鶴、地元産梅干しの漬け込み最盛期!
和歌山県みなべ町で、株式会社河鶴が地元で収穫された国産梅を使用して梅干しの漬け込み作業の繁忙期を迎えました。この取り組みは、1980年に創業した河鶴が地域の農家と協力し、安定した品質の梅干しを提供し続けるためのものです。
地元農家と共に
7月4日、河鶴の代表取締役社長、河島伸浩さんがみなべ工場を訪れ、地元の梅農家と共に梅の収穫と漬け込み作業に参加しました。この日、完熟した梅の果実がまさに輝きを放ち、多くの農家がその収穫を誇らしげに見守っていました。梅干しの漬け込みは7月から始まり、毎日3トンから5トンの梅が生産されています。
梅の不作を乗り越える
2024年に引き続き、今年も梅の不作が続いている中、河鶴では生産農家との信頼関係を築き、梅の確保に尽力しています。昨年は予想を上回る不作で、農家や業界全体にとって厳しい年となりました。しかし、河鶴はその課題を乗り越え、安定した供給を目指す姿勢を崩していません。
また、梅干し価格の高騰が懸念されていますが、河鶴はできる限り手頃な価格での提供を目指し、製造工程の工夫を続けています。社員の想いや、農家の努力を大切にしたいという思いから、品質本位のものづくりに注力しています。
二度漬け製法の魅力
河鶴の梅干し製造の最大の特徴は「二度漬け製法」です。この手法は、梅本来の風味を保ちつつ豊かな味わいを引き出します。1回の調味では味が損なわれるため、2回に分けて行うことで、じっくりと時間をかけた工程が独特の品質を生んでいるのです。バリエーションは少ないものの、真剣に梅干し作りに取り組む意義があります。
食の安定供給を目指して
河鶴の代表取締役会長、河島さんは「今年は梅の不作で大変な年だったが、農家の皆さんの尽力で質の高い梅が収穫できたことに感謝している」としながら、しっかりとした漬け込み作業が行われることを喜ばれています。また、食の安定供給を継続することが企業の使命だと語りました。
未来へ向けた取り組み
2025年には梅の不作の影響が懸念されており、これまでの取り組みをさらに強化する必要があります。地元の契約農家との関係を大切にし、安定した梅の供給を確保していくことが、河鶴のさらなる成長に繋がるでしょう。
和歌山県みなべ町は全国一の梅の産地としての歴史を持ち、ここでの梅干し生産は重要な地域資源。河鶴は地元の農家とともに、梅干しの魅力を最大限引き出し、次世代に受け継いでいく役割を果たしています。これからも河鶴の取り組みに注目が集まります。