アムールトラ新生活
2025-07-05 13:28:17

アムールトラの新たな繁殖の兆し!神戸市立王子動物園へ搬出

アムールトラの繁殖への挑戦



和歌山県白浜町にあるアドベンチャーワールドでは、絶滅危惧種であるアムールトラの保護に努めています。この度、アドベンチャーワールドから神戸市立王子動物園へ、オスのアムールトラを搬出することが決まりました。これは将来の繁殖に向けた重要な一歩です。

新しい家族を見つけるために

搬出されるのは愛称ミシュカという名のオスのアムールトラで、2017年にドイツのハーゲンベック動物園で生まれました。ミシュカはアドベンチャーワールドで育ち、2024年5月にはふたごの子どもが誕生した実績も持つ血統です。今後は神戸市立王子動物園のメスアムールトラとの繁殖を目指して、2025年7月9日に新しい環境へと移り住むことになります。

繁殖における国際的な協力

アムールトラは中国東北部からシベリアにかけて生息する希少な種で、現在野生では約500頭のみが確認されていると言われています。国際的な種保存のために、世界動物園水族館協会(WAZA)による国際種管理計画が設けられており、アムールトラの遺伝的多様性を保つためには、国内だけでなく国際的な協力が不可欠です。その結果、アドベンチャーワールドでは2019年にオスを、2022年にメスをそれぞれ受け入れ、未来の命を育んでいくための体制を築いています。

国内での繁殖実績

アドベンチャーワールドでは、これまでに8回の出産で合計18頭のアムールトラの赤ちゃんが誕生しました。その中でも、ミシュカは有望な父親として期待されており、今回の搬出が新しい命をもたらす重要な契機となることが期待されています。公式発表によると、今年の7月中旬には同じペアによる妊娠が確認されており、さらなる繁殖が望まれています。

アムールトラの驚異の生態

アムールトラは、世界の中でも最も北に生息するトラです。彼らは単独行動を好み、約60〜100平方キロメートルの広い縄張りを持っています。主に夜行性で、一晩に10キロ以上、時には40キロも移動して狩りを行います。繁殖の際は、約100日の妊娠期間の後、1頭から6頭の子どもを出産しますが、生まれたばかりのトラはとても未熟で、目が開くまでには数日を要します。飼育下での寿命は20年から25年と長く、多くの命を育んでいただきたいと願っています。

アドベンチャーワールドの使命

アドベンチャーワールドはその使命として「いのちを見つめ、問い続ける。いのちの美しさに気づく場所。」を掲げています。動物たちの種を保存し、持続可能な未来を目指すことが求められる現代において、地域社会や国際的な連携を強めながら、より良い地球の実現に向けた努力を続けていきます。今回のミシュカの新天地での活動に期待が寄せられています。地域の皆さまにも愛される存在として、これからの新たな命の誕生を期待しています。


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