和歌山の移民の歴史を探る展示会「出移民って知ってる?」
和歌山県美浜町の三尾地区で、京都外国語大学の学生たちによる興味深い展示会が開催されます。この展示会では、日本がかつて多くの移民を送り出していた歴史を掘り起こし、現在の地域に与える影響に焦点を当てます。展示のタイトルは「出移民って知ってる?〜かつての移民輩出地区三尾の今〜」。
背景
日本は過去に、多くの移民を海外に送り出してきた国ですが、その歴史は現在ではあまり知られていません。和歌山県日高郡美浜町三尾地区は、その貴重な移民の歴史を持つ地域です。戦前、この地域からカナダに自主移民が多く輩出され、彼らは現地で「アメリカ村」として知られています。最近では、日系カナダ人たちがそのルーツを求めてこの地を訪れることもありますが、現在の三尾地区は過疎化と少子高齢化に悩んでおり、その歴史の継承が危機に瀕しています。
本展示は、大学のグローバル観光学科のゼミ生たちが、この問題に真正面から向き合い、「出移民」の歴史を地域の人々と次世代に伝えることを目的としています。
展示の見どころ
展示内容は、地域住民の三尾雅信氏が制作した「三尾今昔写真展」と、河上ゼミの学生歴史継承チーム「そよかぜ班」の活動報告を中心に構成されています。展示される内容には、戦前から1970年代までの写真と、現在の三尾の写真を比較して並べ、地域の変遷を視覚的に理解できる工夫が施されています。
また、ゼミの学生によるカナダ移民史をテーマにした調査研究の成果もポスター展示として紹介されます。さらに、学生チーム「麺と向かって『みお』」が参加したビジネスコンテストの活動記録も併せて展示され、地域の過去と今がどのように結びついているのかを知ることができます。
特別イベント
展示会の最終日には、地域住民による「ギャラリートーク」も予定されています。これは非常に貴重な機会で、実際に三尾地区からの住民たちを招待し、写真に込められた思いを直接聞くことができるイベントです。日時は2026年1月21日(水)13:00から13:30まで。特別ゲストには、カナダのミュージアム館長である三尾たかえ氏や、「三尾今昔写真展」を企画・制作した三尾雅信氏が参加します。
開催概要
この展示会は、2026年1月19日(月)から1月21日(水)まで、京都外国語大学9号館6階のユニバーシティ・ギャラリーで開催されます。入場は無料で、地域の人々や学生が一体となって移民の歴史を学び、考える素晴らしい機会となります。
この展示を通して、地域の歴史や文化について再考し、新たな発見をしてみませんか?ぜひお立ち寄りください。