河鶴のV字回復
2025-08-01 11:36:26

株式会社河鶴が成し遂げたV字回復!梅干し製造業界に新たな風を吹き込む

河鶴が見せた驚異のV字回復



和歌山県和歌山市に本社を構える株式会社河鶴は、創業から50年を迎える総合食品メーカーです。この企業は、2025年上半期の業績を発表し、前年同期比で9%の増収を達成しました。特に、コロナ禍からの回復が遅れていた昨年の反動を受けて、2025年上期には当初予算を超える営業利益が確保され、大幅な増益を実現しました。これに伴い、河鶴は社員への給与ベースアップを決定し、働く人々とその家族に還元する姿勢を示しています。

多様な仕入れルート



2025年は梅の不作が続いていますが、河鶴は和歌山県みなべ町をはじめとした地元産梅に加え、国内外の様々な梅産地から独自に仕入れる体制を築いています。このため、梅干しの製造は比較的安定して行える状況にあり、梅製品のクオリティを維持しています。また、今年7月からは新商品「種抜き干し梅」が全国のスーパーで発売され、順調な売上を記録しています。

さらに、2025年の下期には梅干しに関連しない新商品の発表も控えており、業績の好調を維持できる見通しです。通期での増収増益も大いに期待されています。

経営改革の重要性



2025年1月、創業家の河島伸浩社長が8年ぶりに社長に復帰したことが、河鶴のV字回復の大きな要因となりました。彼は営業体制や仕入れ、生産の体制を再構築し、業務フローの改善を進めることで、会社を立て直しました。河島社長は、厳しい環境をピンチではなくチャンスと捉え、より良い事業環境を目指しています。和歌山県の所得水準が全国平均を下回っている現状にも目を向け、社員の働く環境を改善するために努力していくと語っています。

商品開発へのこだわり



河鶴では、顧客に“驚きと感動”を提供する商品開発に取り組んでいます。多様な味わいや食感、組み合わせを工夫し、心に残る商品をめざしています。持続可能な原料の調達や製品開発にも力を入れており、将来的な世代にもつながる食品の在り方を追求しています。

会社概要



株式会社河鶴は1975年に設立され、主にたくあんの製造を行ってきましたが、2013年から梅干しの事業に着手し、現在では国内に3社・5拠点を展開する総合食品メーカーとして成長しています。グループ売上は約70億円、従業員は約80名が在籍しています。河鶴の今後の目標は売上100億円を目指し、地方と世界をつなぐ「食」の未来を切り拓くことです。

河島社長の言葉



「2025年上期に増収増益を達成できたことは、社員ひとりひとりの努力によるものです。この厳しい時期を逆にチャンスと捉え、日々の業務を見直し、より良い製品作りに取り組んでいきます」と河島社長は力強く述べます。今後はさらなる商品開発や市場でのプレゼンス向上に向けて邁進していくことでしょう。

河鶴の取り組みと、その背景には地元の活性化があり、食文化の発展にも寄与することを期待してやみません。


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