紅麹製法の公開
2026-09-09 08:36:10

大阪市での紅麹コレステヘルプ製法公開に関する審査請求の動向

大阪市での紅麹コレステヘルプ製法公開に関する審査請求の動向



株式会社薫製倶楽部は2023年12月3日に大阪市に対して、小林製薬が提供する製品「紅麹コレステヘルプ」の製造方法に関する情報を公開するよう請求しました。この請求の結果、大阪市は2023年12月16日付で黒塗りされた部分公開の決定を下しました。具体的には、製造仕様書や原料のフロー、製法、そして培養条件などが非公開とされました。これに対し、薫製倶楽部は2024年1月5日に黒塗り部分の開示を求める審査請求を行い、その後は大阪市情報公開審査会での審理に進むことになりました。

この問題の中心には、紅麹コレステヘルプに使用される紅麹菌の「株」とその「製法」があります。当初、小林製薬自身は「約50日間の培養」という製法についてプレスリリースで公表していましたが、後にその情報は削除され、今では行政文書としても黒塗りの状態です。

黒塗りの製法とその影響



食品衛生法が改正されたことにより、2021年6月からHACCP基準に従った衛生管理が全ての食品事業者に求められるようになりました。その背景には、製造過程を把握し食の安全を確保するという目的があります。にもかかわらず、大阪市保健所は小林製薬が自ら公表していた製法を非公開としている状況です。

京都府に拠点をおく薫製倶楽部の代表、森雅昭氏は28年にわたる発酵食品製造の経験を基に、この製法の開示を求める理由を説明しました。食品製造の基本的な観点からすると、長期間微生物が発育し続けることは通常行われないため、50日も微生物を培養し続けることの是非やそのメカニズムに疑問を持つのは当然です。具体的な例を挙げると、生ハムや味噌、日本酒では、それぞれ短期間の培養の後、乾燥や塩、アルコールなどによって微生物の発育を抑えています。このような知見を踏まえ、約50日間の培養が本当に可能なのか、そしてその方法は適切であるのか、しっかりと検証する必要があると、森氏は強調しています。

審査請求から現在までの経緯



薫製倶楽部は、大阪市に対して次のような手続きを経て公文書公開請求を行いました。
1. 2023年12月3日:大阪市に公文書公開請求。
2. 2023年12月16日:大阪市が部分公開決定。
3. 2024年1月5日:黒塗り部分の開示を求め審査請求。
4. 2024年9月3日:大阪市からの意見照会。
5. 2024年9月7日:薫製倶楽部が反論書を提出。

この一連の経緯は、消費者と業界の透明性を求めるための重要な一歩といえるでしょう。

まとめ



薫製倶楽部が求める「紅麹コレステヘルプ」の製法公開は、単なる法律問題にとどまらず、食品業界全体に影響を及ぼすものです。この問題に関しては、顧客や消費者の意見も重要であり、今後の展開が注目されます。また、今後の情報発信を行っていくために、薫製倶楽部はLINE公式アカウントを開設し、適宜情報を公開していく方針です。これにより、紅麹文化に対する理解と信頼が深まることを期待しています。


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