家庭用使用済み天ぷら油回収の新たな取り組みがスタート!
家庭用使用済み天ぷら油回収実証事業
和歌山県では、家庭から出る使用済み天ぷら油の回収に関する新しい実証事業が始まりました。この取り組みは、地域の環境保護を目的としたもので、2056年3月末までの予定で実施されます。新たに実施されるこのプロジェクトでは、既存のモニター登録制を終了し、2023年6月以降は誰でも参加可能となることが発表されました。
参加方法
参加対象者は、回収拠点に使用済みの植物性食用油を持参できる方であれば誰でもOKです。特に、地域に住んでいなくても参加できるため、広範囲の方々に協力してもらえます。また、持参する頻度や量は問われませんので、気軽に参加できます。回収拠点に関する情報は以下の通りです。
回収拠点の新設
昨年からの1年間で、新たに15の回収拠点が設置され、その数は全体で48になります。最近の追加拠点には、イオンモール和歌山やスーパーセンタートライアル岩出店があります。これにより、より多くの人々が手軽に利用できるようになります。
回収対象となる油の種類
今回の回収では、家庭から出る植物性食用油が対象です。マヨネーズやドレッシング、動物性油脂(ラードやバターなど)やエンジンオイル、灯油などの鉱物油は対象外となりますので、持参される際は注意が必要です。
回収方法は、ペットボトルまたは専用の回収ボトルに入れて持参します。サービスカウンターで手渡しする店舗や、回収ボックスに収納する店舗など、回収方法は拠点によって異なります。また、使用済みの油を入れる専用ボトルは、各拠点で無料で配布されています。
環境への貢献
回収された使用済み天ぷら油は、CO2削減効果のある燃料へと転換され、地域の資源循環に貢献します。バイオディーゼルや持続可能な航空燃料(SAF)として再利用されることで、環境負担の軽減にもつながります。SAFは伝統的な石油由来の燃料と比べて、60〜80%のCO2削減が期待されています。これにより、和歌山県は持続可能な社会の実現に向けた取り組みを推進しています。
今後の展望
和歌山県では、2023年10月に和歌山製油所の機能が停止され、これからは環境に優しいエネルギーの生産拠点として生まれ変わります。今後は、SAF製造拠点として重点的に開発され、地域経済の活性化に寄与することでしょう。
まとめ
この家庭用使用済み天ぷら油回収実証事業は、地域住民が参加できる持続可能な取り組みです。和歌山県民の皆さんが協力して、環境への負担を減らし、未来に向けた環境保護の一助となることが期待されます。詳細については、和歌山県の公式ウェブサイトをご覧ください。