地域の子どもたちへ贈られた絵本
2024年12月、和歌山県那智勝浦町にある特定非営利活動法人APLA(あぷら)と地方出版社のらくだ舎出帆室が、地域の子どもたちに向けて素晴らしいプロジェクトを実施しました。その内容は、クラウドファンディングによって集まった資金をもとに、絵本『バナナのらんとごん』を寄贈するというものです。
この取り組みは、地域の子どもたちに新しい読み物を届け、さらにはフェアトレードやフードロス削減について考えるきっかけを与えることを目的としています。絵本は、規格外のバナナを利用した『ぽこぽこバナナプロジェクト』の一環で、創作されました。
クラウドファンディングの実施
このプロジェクトは、2024年の8月から9月にかけてCAMPFIREでクラウドファンディングを実施し、目標金額の250万円を2カ月で達成しました。322人もの支援者から、266万500円の寄付が集まり、このプロジェクトは大きな成功を収めました。
特に「那智勝浦町の子どもたちに絵本を寄贈」というプランが新たに加わり、さらなる支援が集まりました。これは、関係者の皆さんの厚意によって実現したもので、地域の子どもたちに絵本を届けられることができました。
大野保育所での寄贈式
2024年1月21日、大野保育所で行われた寄贈式では、施設の子どもたちに対して15冊の絵本が手渡されました。この寄贈は、那智勝浦町内の7つの子ども関連施設に対し、2024年12月から2025年1月にかけて実施されました。
絵本は、子ども未来課の協力を得て、学童保育所や保育園、こども園など、地域の子どもたちが利用する施設に配分されました。具体的には、宇久井の学童保育所や南大居保育所などに配本され、各施設で楽しく読まれています。
読み聞かせイベント
さらに、その中の2つの施設では作者であり、らくだ舎出帆室の編集者である千葉貴子さんによる読み聞かせも行われました。大野保育所と天満保育園に集まった子どもたちは、千葉さんの読み聞かせに興味津々で耳を傾けていました。保育士たちからも好評で、「大人にとっても学びがある内容だった」との感想が寄せられました。
地域密着型のプロジェクト
千葉さんは、那智勝浦町に移住してから9年が経ちます。地域の特性を活かした出版を志し、APLAとのいいご縁を得て今回のプロジェクトが実現しました。彼女は「東京での経験を地方で生かし、地域に密着した絵本を作ることに意義があると思った」と語っています。
絵本の販売について
『バナナのらんとごん』は現在、APLA SHOPやらくだ舎のネットショップで販売中です。絵本を通じて子どもたちの成長をサポートするこのプロジェクトは、地域に根ざした温かい活動として、今後も続いていくことでしょう。興味のある方は、ぜひチェックしてみてください。今後の地域へのさらなる貢献にも期待が寄せられています。
連絡先
絵本を購入したい方や詳細な資料が欲しい方は、以下の連絡先にお問い合わせください。
この取り組みは、地域の未来をつくる子どもたちのため、大変意義深いものとなりました。寄贈された絵本とともに、子どもたちが未来に向かって成長する姿を見守りたいですね。