和歌山県、病児保育のICT化に取り組む
和歌山県では、デジタル技術を活用して地域のさまざまな課題に取り組む中で、特に注目されているのが病児保育のICT化です。今年度より、県内の5つの病児保育施設で、スマートフォンによるネット予約サービス「
あずかるこちゃん」が導入されることになりました。このサービスを通じて、保護者の方々は利便性が向上し、より簡単に病児保育を利用できるようになります。
ICT化により実現する新しい病児保育
従来、病児保育施設に空き状況を確認するためには電話をかける必要がありましたが、「あずかるこちゃん」を使用することで、空き状況をスマートフォンからいつでも簡単に確認できるようになります。また、そのまま予約申込も行えるため、かかる時間や手間を大幅に削減できます。
実証事業は、令和6年10月1日から施設への事前登録が可能で、11月1日から実際に予約が開始されます。この実証は2024年2月末まで行われ、その後の状況を踏まえて「あずかるこちゃん」の利用をさらに促進する方針です。
病児保育とは
病児保育は、子供が病気の際に自宅での保育が難しい場合、病院や保育所に併設された専用スペースで一時的に保育を行う制度です。和歌山県内では、7つの病児保育施設が市町から委託を受けて運営されています。これにより、病気に苦しむ子供とその保護者に心強い支援を提供しています。
「あずかるこちゃん」の特徴
「あずかるこちゃん」は、株式会社グッドバトンが開発したクラウド型の予約サービスで、全国で245施設が導入を進めています。このサービスでは、スマートフォンやPCを利用し、24時間空き状況の確認や予約、さらにはキャンセルも行えます。また、マップ機能を用いることで、複数の施設の位置や空き状況を一目で確認できるのも大きなメリットです。これにより、病児保育施設の従業員の負担軽減も期待されています。
参加施設とスケジュール
今回のICT化の実証事業には、以下の5つの病児保育施設が参加しています。
- - 病児保育室「ぴょんぴょん」 (和歌山市秋月482-1) 定員6人
- - せせらぎの病児保育 (和歌山市古屋153-7) 定員6人
- - 病児保育室「きらりん」 (有田市宮崎町) 定員3人 ※10月14日から参加
- - 病児・病後児保育室ひまわり (御坊市湯川町) 定員6人
- - 病児保育 にじ色ひろば (田辺市たきない町) 定員9人
利用の流れは、STEP1として事前登録を行い、STEP2で実際の予約が始まります。事前登録は10月1日から可能です。これにより、今まで連絡をしてからでなければわからなかった空き状況を、事前に把握できるようになります。
お問い合わせ先
病児保育についての詳しい情報や質問がある方は、和歌山県の担当窓口にお問い合わせください。
- - 共生社会推進部 こども家庭局
- - こども未来課 保育班
- - TEL: 073-441-2482
この新しいサービスの導入によって、和歌山県における病児保育の利用環境が大きく改善されることが期待されています。ICT化が進むことで、保護者の負担が軽減し、病気時でも安心して子供を預けられる環境が整うことを願っています。