和歌山県の空き家を活用する挑戦
近年、空き家問題は全国的に関心が高まっています。和歌山県内でも約10万5千戸の空き家が存在し、そのうち約5万9千戸は活用されずに放置されています。この状況に対し、一般社団法人Kii-Labは、新たに和歌山県より空き家を活用したまちづくりに関する事業を受託しました。この取り組みは、地域の人材が協力し、空き家を地域資源として活用することを目指しています。
空き家問題の現状とその活用
令和5年の住宅・土地統計調査によると、和歌山県では空き家が増える一方で、地域の人口減少や高齢化が進んでいます。このような背景の中、空き家を地域内での新しい暮らしのスタート地点として捉え、その活用が地域全体の魅力を高める鍵になると考えています。空き家を再生し、新たな何かに変わる可能性は無限大です。それを実現するための場を設けようとするのが、Kii-Labの趣旨です。
空き家を舞台にしたイベントの開催
Kii-Labでは、2025年1月から2月にかけて、空き家を舞台にしたワークショップとトークショーを実施する予定です。この「空き家と〇〇 in Wakayama」という1DAYイベントでは、参加者が空き家をどう活用するかを考える場として、実際に体験しながら学ぶことができます。
- - 1月11日 田辺市で「空き家と農業」の体験
- - 1月18日 美浜町で「空き家と手仕事」の体験
- - 2月1日 海南市で「空き家と大工」の体験
各講座では、実際に空き家を利用した事例を知ることができ、地域づくりの意義を身をもって感じられる内容が用意されています。また、これらの活動を通して、地域内外の人とのネットワークも築ける貴重な機会です。
Kii-Labの理念と役割
一般社団法人Kii-Labは、「和歌山を若者と未来溢れるまちにする」という理念のもと、10代から40代の現役世代を対象に、職や住まい、教育の観点から地域活性化に取り組んでいます。地域の若者と地元企業をつなげ、より良い社会を築くことを使命としています。空き家はただの物件ではなく、地域の歴史や文化を次世代に繋ぐ大切な資源です。これを活かすことで、地域全体の魅力向上にも寄与します。
未来への展望
Kii-Labは、空き家問題の解決とともに、持続可能な地域づくりへの道を歩んでいます。空き家を利用した生活を体験することで、参加者自身が地域に何ができるか考えるきっかけになることでしょう。興味がある方、移住を考えている方、地域に関心のある方は、ぜひこの機会を逃さず参加してみてください。
空き家が文化や人のつながりを生み出す新しいステージに変わる様子を、一緒に体験し、学びましょう。