グラフィットとRFLグループの戦略的提携
2026年1月、グラフィット株式会社の現地法人であるglafit Bangladeshが、バングラデシュ最大級の製造業コングロマリットRFLグループの中核企業、Rangpur Metal Industries Limited(RMIL)と戦略的業務提携契約を結びました。この提携は、バングラデシュにおけるEV(電気自動車)やIoT(モノのインターネット)を活用した充電インフラ、並びに電動バイク事業の本格的な展開を目指したものです。
提携の概要
今回の提携は、2つの重要な契約で構成されています。
1.
IoT対応EV充電インフラの構築
RMILが運営する店舗や施設にglafitが開発した「glafit-ESスマートプラグ/スワップユニット」を設置し、ダッカ近郊で200拠点以上の充電ネットワークを目指します。
2.
IoT搭載電動バイクの業務利用実証
RMILの物流用途向けに、電動バイクを20台導入し、8ヶ月間の業務利用を通じてガソリン車からの切り替え効果を検証します。
バングラデシュのEV市場
バングラデシュは、約1.75億人の人口を抱え、都心部では深刻な交通渋滞と大気汚染が問題となっています。政府は2030年までに全車両の30%をEV化する目標を掲げており、EV普及政策が進行しています。しかし、充電インフラの不足が普及の大きな障壁となっている現況です。本提携はその解決に向けた第一歩と言えるでしょう。
RFLグループの強力なネットワーク
RFLグループは、プラスチック製品や家電、物流など様々な事業を展開する企業で、バングラデシュ全土に2,500店舗以上の販売ネットワークを持ち、圧倒的な市場浸透力を誇ります。このネットワークを活用することで、glafit Bangladeshは迅速に全国規模でのEVインフラ展開を進めることが可能になります。
glafitの技術とローカライズ
glafit Bangladeshは、日本国内で培ったIoT技術とバッテリー交換システムをバングラデシュ向けにローカライズしています。これにより、リアルタイムでの車両管理や充電ステーション管理、エネルギー使用量の可視化を実現する「glafit-ESネットワーク」を構築します。
未来への展望
この提携により、持続可能な交通インフラの実現に向けたエコシステムの確立が期待されています。特に、EVと充電インフラを同時に整備することで、利用者にとっての安心感が増し、EV選択がより身近なものになるでしょう。また、B2Bモデルを経て一般消費者向けのサービスへの展開も視野に入れています。
代表者のコメント
RFLグループのManaging DirectorであるR.N.Paul氏は、「環境に優しいモビリティへの需要は急速に高まっています。この提携によって、充電インフラの不足が解消され、持続可能な未来を共に創り上げていけると信じています」と述べています。
このプロジェクトは、日本企業主導のEVプロジェクトとしてはバングラデシュにおいて最大規模の展開となり、今後の進展が非常に楽しみです。