エンペラーペンギン誕生
2025-10-20 20:28:32

エンペラーペンギン赤ちゃん誕生!新たな育雛方法に挑戦するアドベンチャーワールド

エンペラーペンギン赤ちゃん誕生!新たな育雛方法に挑戦するアドベンチャーワールド



2025年9月30日、和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドで、16羽目となるエンペラーペンギンの赤ちゃんが無事に誕生しました。この赤ちゃんは、現在「初期人工育雛」という方法で育てられており、2025年10月21日からは、親鳥から若い未経験のペアに引き継がれ、自然育雛へと移行することが予定されています。

育雛の過程と新たな挑戦



ペンギンの育雛に関して、アドベンチャーワールドでは多くの経験を積んできました。最初の段階では、赤ちゃんが安全に孵化できるように、卵は孵卵器で温められます。親鳥には擬卵が提供され、実際の卵との違和感が無いようにしています。しかし、親鳥が擬卵を放棄したため、今回は子育て経験の無い若いペアに赤ちゃんを託し、彼らへの教育の一環として新たな育雛方法に挑戦しています。

この若いペアが赤ちゃんを育てることにより、将来的な繁殖能力を高められる可能性があります。実際、多くの動物種が初めての子育てから学ぶことで、次世代への知識が継承されていくものです。これが未来の繁殖につながる大きなステップとなるでしょう。

赤ちゃんの成長と公開情報



今回の赤ちゃんは、2025年7月26日に産卵され、66日間の孵化期間を経て誕生しました。体重は618.5gに達しており、初期の成長段階では健康に問題は見られません。性別についてはまだ不明ですが、今後1年以内にDNAを用いた判定が行われる予定です。現在、赤ちゃんは親鳥の足元で生活しているため、見えにくい場合もありますが、公開場所は海獣館の2階に変更されています。

公開情報


  • - 公開時間: 開園から午後5時まで
  • - 公開場所: 海獣館2階
  • - 閲覧料: 一日入園券に含まれる

動物たちの体調により公開が変わることもあるので、訪れる前には確認をしておくことが大切です。

ペンギンの繁殖に向けた取り組み



アドベンチャーワールドでは、エンペラーペンギンの繁殖研究が1997年に開始され、日本国内で初めての成功を収めるなど、長年にわたって持続的な繁殖を続けています。過去には完全人工育雛を経て、初期人工育雛へとシフトし、より自然に近い形で赤ちゃんを育てる方法を探求し続けています。また、他の動物園とのブリーディングローンによる血統の多様化にも力を入れています。

現在では、国内でエンペラーペンギンを飼育している施設はアドベンチャーワールドと名古屋港水族館の2園に限られています。希少なエンペラーペンギンの繁殖は、種の保存において非常に重要な課題です。アドベンチャーワールドは今後も、地域や他の施設との連携を通じて、新しい繁殖方法の開発や既存の問題に取り組んでいく予定です。

イベント情報とコラボレーション


また、アドベンチャーワールドでは2025年10月2日から2026年2月28日まで、「PINGU™'s SMILE PARTY in ADVENTURE WORLD」を開催します。これは、世界的に有名なペンギンキャラクター「ピングー」とのコラボレーションイベントで、特別な企画が用意されています。

このイベントは、ペンギンの赤ちゃん誕生を祝うもので、観覧料は通常の一日入園券に含まれます。子どもから大人まで、楽しみながらペンギンたちの魅力を再発見できる機会となることでしょう。

まとめ


アドベンチャーワールドでは、エンペラーペンギンの育雛や繁殖に関する新たな挑戦が続いています。赤ちゃんペンギンの成長を見守ることで、未来の繁殖に繋がる重要な一歩を踏み出すとともに、来場者にも貴重な体験を提供しています。これからも彼らの成長を見届けると共に、地域に根ざした施策やイベントへの参加を楽しみにしたいと思います。


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