ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの金融教育ワークショップ
2025年11月16日に、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(以下、USJ)と三井住友カードが共同開催した「金融教育&職業体験ワークショップ」が盛況のうちに行われました。このイベントは、未来を担う若者たちに必要な金融リテラシーや社会体験を学ばせることを目的としています。
今回のワークショップの参加者は、大阪府内の児童養護施設に通う中学生約100名。彼らは、USJのパーク内に招待され、特別なプログラムを通じて金融教育の重要性を学びました。ワークショップでは、エンターテイナーたちが参加し、金融に関する知識を楽しく学習できるような工夫が盛り込まれていました。また、参加者は多様な職業体験にも挑戦し、未来の選択肢について考えるきっかけを得ました。
ワークショップの内容と意義
このプロジェクトは、USJが大阪府との連携協定に基づいて行う社会貢献活動の一環として位置づけられており、3年目を迎えた本年は特に中学生を対象とした内容が強化されました。参加者は、専門家やクルーとの交流を通じて、仕事の楽しさやお金の大切さを体験しました。
金融教育の強化
2022年4月より成年年齢が引き下げられ、若者たちが経済的自立を求められる場面が増えています。そのため、適切な金融知識を身に付けることが必要です。具体的には、「お金の価値」や「金融トラブルを避ける方法」を学ぶことが求められます。このワークショップでは、実践的かつ楽しいカリキュラムを通じて、参加者たちは将来の自立に向けた心構えをしっかりと持つことができたのです。
職業体験プログラム
このワークショップの新たな試みとして、昨年から拡大された「職業体験プログラム」があります。参加者は、シェフ体験やエンターテイメント・ショーの運営、さらには看護師や救命士の資格を持つクルーによる救護体験など、多彩な職業を体験しました。子どもたちは、様々な仕事を通じて「やりがい」や「選択肢」の重要性を実感し、これからの進路についての考えを深めました。
「タッチハッピー」プロジェクトと寄付金
イベント当日には、三井住友カードから大阪府内の児童養護施設への300万円の寄付金贈呈式も実施されました。これにより、施設を退所する子どもたちが経済的に自立するための支援や生活基盤の整備に使われます。
この寄付は、「タッチハッピー」と呼ばれるプロジェクトを通じて集められたもので、USJ内でのタッチ決済1回ごとに50円が寄付金として積み立てられました。このように、楽しい体験を通じて善意が生まれる取り組みは、多くの人々の心に響くものです。
参加生徒の感想
参加した生徒たちの反応は非常にポジティブで、「先取り貯蓄」に挑戦したいという意見や、「職業体験が素晴らしかった」といった感想が寄せられました。これらは、彼らにとって非常に貴重な経験となったことを示しています。「人を笑顔にする仕事の大切さを知った」という参加者の声もあり、今後に向けた希望の光を感じさせます。
まとめ
今回の「金融教育&職業体験ワークショップ」は、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンと三井住友カードが協力して実施した重要な社会貢献活動です。参加した子どもたちが未来に向けて必要なスキルやマインドを学ぶ機会を提供し、地域社会に貢献し続けるこのような試みは、今後ますます重要になることでしょう。これからも、子どもたちの未来を支える活動が広がっていくことを期待しています。