和歌山県部落差別の解消に向けた取り組み
和歌山県では、部落差別解消のための法律や条例に基づき、様々な施策を展開しています。しかしながら、依然として不適切な差別行為が見られる現状があり、県民意識調査によると、同和地区に対して否定的な感情を持つ方が多いことも明らかになっています。
条例改正の背景
部落差別に関する問題は、法律や条例だけでは解決できない複雑な側面があります。たとえば、令和4年に実施された県民意識調査では、1/6以上の回答者が同和地区の人との結婚に対し否定的な意識を示しています。また、約4割の方が同和地区に存在する物件を避けたいと考えていることが判明し、こうした意識が差別を助長する要因となっているのです。
このような状況を受け、和歌山県では部落差別解消に向けた条例の一部改正を検討しています。この改正案は、より効果的な相談体制の構築や教育・啓発活動の強化を目指しています。目標は、県民全体がより理解を深め、部落差別を許さない社会を実現することです。
意見募集の概要
県では、条例改正に関する皆様の意見を募集しています。意見の募集期間は、令和5年9月1日から令和5年9月30日までです。県のホームページに改正案の概要が公開されているほか、和歌山県庁本館や各振興局でも閲覧が可能です。
提出方法
意見は、郵送、FAX、またはメールにて提出できます。郵送の場合は、県庁人権政策課宛にお気軽にお送りください。また、FAXの方は073-433-4540、メールは
[email protected]にて受け付けています。お寄せいただく意見は、簡潔に日本語で記入していただけると助かります。
留意事項
意見の内容は自由ですが、氏名や連絡先などを明記し、お送りいただく必要があります。また、寄せられた意見には個別の回答は行いませんが、類似意見を取りまとめて県の考えを公表する予定です。ご自身の思いを届ける重要な機会ですので、ぜひ参加してください。
最後に
部落差別問題の解消は全県民の課題です。この意見募集を通じて、和歌山の未来を良くするための一歩を踏み出すことができます。皆様の貴重なご意見をお待ちしております。詳細情報や提出様式については、和歌山県ホームページや人権政策課にお問い合わせください。