紀伊山地の霊場と参詣道、世界遺産登録20周年を祝う
紀伊山地の霊場と参詣道、世界遺産登録20周年を祝う
令和6年3月1日、和歌山県知事がメッセージを発表しました。今年は紀伊山地の霊場と参詣道が世界遺産に登録されてから20年目という大事な節目の年です。これにより、和歌山の代表的な観光地、高野山や熊野三山の魅力が改めて注目されています。
高野山の歴史的背景
高野山は弘法大師空海によって開かれた真言密教の聖地として知られています。この場所には歴史を彩る戦国武将たちの墓がひしめき合っており、ふとした瞬間に歴史の息吹を感じることができます。敵味方の枠を超えて並ぶ武将の墓所は、まさに不思議なパワースポットです。
熊野古道とユニバーサル・ツーリズム
熊野古道は、昔から多くの人々が聖地を目指して歩んできた道であり、「小栗判官・照手姫」の物語にも象徴されるように、多くの人々に愛されてきました。この場所は単に観光名所ではなく、チャレンジドの方も快適に旅行を楽しめる「ユニバーサル・ツーリズム」の発祥地でもあります。
ジェンダー平等と熊野詣
紀伊山地の霊場においては、長年の間、女人禁制が一般的でしたが、「熊野詣」だけは例外でした。このことは1300年前から女性にも開放された素晴らしい歴史を持っています。男女の平等が尊重されていたことを示す貴重な資料でもあり、和歌山の文化を考える上で重要なポイントとなるでしょう。
令和の熊野詣の出立式
最近、京都の城南宮で開催された「令和の熊野詣」の出立式では、歴史的な再現が行われました。白河上皇たちが熊野に向けて出発した際の姿を再現するために、宮城泰年門主を大先達、私が上皇役、そして俳人の黛まどかさんに女院役をお願いしました。この再現は、深く学術的な研究に基づいて行われました。
和歌山の魅力を発信
紀伊山地の霊場と参詣道の世界遺産登録20周年をきっかけに、和歌山の「聖地リゾート」としての魅力を広く発信していきたいと考えています。和歌山が観光立県として多くの訪問者をお迎えできれば、地域の活性化にもつながると信じています。
次の20年に向けて、これからも和歌山の自然と文化を大切にし、未来へつなげていく努力を続けていきます。私たちの大切な故郷、和歌山の魅力をぜひお楽しみください。