和歌山で進化する二地域居住プロジェクト
和歌山県は全国有数の空き家率を抱え、その課題解決のために株式会社和みが尽力しています。特に、空き家率が全国でワースト2位という深刻な状況にある中、同社は空き家の再生に真剣に取り組み、現在は4つの運営施設を展開するとともに、地域の活性化を目指しています。
2025年2月には和歌山市から空き家など管理活用支援法人としての認定を受け、官民の連携体制を整えることで、さらなる成果を目指すことになりました。そして、国土交通省が採択した「令和6年度 二地域居住先導的プロジェクト実装事業」の一環として、和歌山電鉄貴志川線の沿線エリアの活性化に向けた新たな動きが始まります。この取り組みのスタートを飾るキックオフミーティングも5月6日に行われました。
プロジェクトの内容
本プロジェクトでは、沿線にある空き家を宿泊施設やコワーキングスペースとして再生し、FTK法(不動産特定共同事業法)やアルベルゴ・ディフューゾといった手法を駆使して地域の課題を解決します。具体的には、観光客を呼び込みつつ、地域住民とも連携し、二地域居住を推進して地域経済の活性化を図ります。
このプロジェクトの目指すところは、継続的な鉄道利用者の獲得と、地域の魅力発信にあります。和歌山電鉄貴志川線沿線は、大阪までのアクセスが約1時間、高速バスやLCCも利用できる交通利便性の高い場所です。また、古い歴史を持つ神社や高品質の農産物が豊富にあり、地域資源が多彩です。
特に、ねこ好きにはたまらない「ねこの駅長」がいる駅もあり、観光客に人気を集めています。しかし、地域経済の課題としては観光客の滞在時間が短く、十分な経済効果を生むことができていない状況も報告されています。さらに、過疎高齢化や空き家問題、耕作放棄地も深刻な課題です。
今後の展望
そのため、今後は二地域居住者向けの滞在施設整備やFTKファンドの組成を進めていく方針です。地域住民との連携を中心に、持続可能な地域づくりに力を注ぎます。具体的には、7月12日には「二地域居住推進等空き家再生和歌山モデル事業検討会」が主催するセミナーも予定しています。参加は無料で、地域住民や関心のある方を広く受け入れます。
セミナーの開催概要は以下の通りです:
- - 日時:2025年7月12日(土)13:30~16:00
- - 場所:フォルテ3階多目的ホール(和歌山県和歌山市本町2丁目1番地)
- - 主催:二地域居住推進等空き家再生和歌山モデル事業検討会、和歌山市、和歌山県など
参加希望の方は指定のフォームからお申し込みください。
株式会社和みについて
株式会社和みは、「不動産の活用から地域の活性化を」を理念に掲げ、平成31年に設立されました。和歌山の良さを再認識し、地域貢献を目指す企業として活動しています。地域の魅力を広めながら、多くの課題を解決するとともに、地域に寄り添った事業を展開していきます。
新たな地域づくりに向けた株式会社和みの挑戦は、今後も注目です。地域と連携しながら、持続可能な未来を切り開いていく姿をずっと見守っていきたいと思います。