サッカー界の未来を見据える南紀オレンジサンライズFC
近年、サッカー観戦の熱狂が復活し、開幕戦では観客数が過去最高を記録しました。しかし、日本サッカー界には深刻な現実が広がっています。選手数の減少が続く中で、和歌山県の「南紀オレンジサンライズFC」が新たな光を照らしています。
サッカー観戦の熱気が戻る一方で
2025年シーズンの開幕に際し、チケット購入未経験者や長らく観戦を控えていたファンを対象に、約13万人が無料で試合を楽しめるキャンペーンが展開されました。その結果、観客数は過去記録を上回る360,186人に達しました。この現象は、我が国のサッカー人気が再び高まっていることを示していますが、選手数の減少という逆風が吹いていることもまた、否定できない事実です。
深刻な選手不足の原因
日本サッカー協会への登録チーム数はこの10年で約2,000チームも減少しています。これには様々な要因があるとみられています。例えば、都市部では歴史的に公園におけるサッカーなどのボール遊びが禁止されることが多く、練習する場所が極端に限られてきました。また、新しい用具や遠征費用が家計の負担となり、「サッカーを趣味として楽しむ」という本来の気持ちが薄れつつあります。サッカーが「贅沢な趣味」と捉えられ、この結果、社会人になってもサッカーを続ける人が減っているのです。
南紀オレンジサンライズFCの取り組み
こうした流れの中で、南紀オレンジサンライズFCは新しい風を吹き込んでいます。社会人リーグに参加するこのクラブは、地元企業との連携を深めとともに、選手たちがサッカーに専念できる環境を構築中です。すでに20以上の企業から協力を受けており、選手たちに仕事を提供することで、サッカーと仕事の両立を可能にしています。
「サッカーを通じて地域貢献をしたい」「もう一度ピッチに立ちたい」という選手たちの気持ちが、地域の企業の理解と支援を得て形になっています。クラブは選手の定期練習や福利厚生制度も整備し、生活とサッカー両方を両立できる具体的な取り組みを進めています。
特に、移住サポートやトレーニング支援、さらには副業の支援など、選手たちが充実した生活を送るための環境づくりに注力しています。地域の中でサッカーの価値を再認識し、関わる全ての人々に喜びを届けることを目指しています。
新たな仲間を募集中
南紀オレンジサンライズFCは、関西リーグでの昇格を視野に入れ、新しい仲間を募集中です。県内外や海外からも選手が集まるこのクラブでは、成績も好調。2023年の全国社会人サッカー選手権でも優勝を果たしました。サッカーへの情熱を持つ人々に、新たなキャリアをここからスタートさせる機会を提供しています。
2024年には、上富田町とのスポーツ協定を結び、地域連携を一層強化。その中で、選手たちはサッカーに専念できる環境を享受できるのです。
天皇杯予選のお知らせ
開催予定の試合詳細は以下です。
- - 日時:2024年3月9日 10:30 KICK OFF
- - 場所:紀三井寺陸上競技場
チーム概要
- - 名称:南紀オレンジサンライズFC
- - 拠点:和歌山県上富田町
- - コンセプト:地域貢献を重視しつつ、プロ意識を持ったサッカーの実現を目指す。
詳しい情報は公式サイトでご確認ください:
南紀オレンジサンライズFC公式サイト
サッカーを通じて地域に貢献し、共に成長していく仲間を募っています。あなたの参加をお待ちしております!