和歌山から起業の未来を切り拓く「CEOオーディション」チャレンジステージ
2025年7月17日に和歌山市のKey Siteで開催された「CEOオーディション和歌山~未来への第一歩~」チャレンジステージ。東京都に本社を置くCEO X株式会社と株式会社紀陽銀行が共同でこのイベントを実施し、その目的は地域内で起業を希望する人々を支援し、和歌山県における起業の増加を促進することです。
イベントの概要
この日は、13時から19時までの間に、書類選考と動画審査を通過した11名の起業志望者が登壇しました。彼らはそれぞれのビジネスプランについて熱い思いをプレゼンし、参加者や審査員との質疑応答を通じて、自らの構想をさらに深める貴重な機会を得ました。
プレゼンテーションの内容
登壇者たちは、多様なビジネスモデルを披露しました。たとえば、吉村健吾さんは「勉強のやり方指導で学習塾の常識を変革」をテーマに、独自の教育モデルを提案。上村和昭さんは、感染対策をテーマに地域医療へ貢献する伴走型コンサル事業を発表しました。
本田景士さんは白浜町から「挑戦が日常になるまち」を作るための構想を語り、地域資源を生かした街づくりのビジョンを示しました。
さらに、吉田圭吾さんはAIを活用した「おすすめ自治体レコメンドシステム」を提案し、行政と企業のマッチングを目指しました。また、貴志公博さんの無人機ドローン物流サービスや、中村仁さんの感動体験型MaaSアプリなど、さまざまなイノベーションが発表されました。
特筆すべき登壇者
特に注目を集めたのは、坂根美優さんの「たびで人生をアップデートする」プロジェクトです。彼女は地域の特別な体験を通じて、旅の計画を個人に合った形で提供するアプリ『トリップレート』を開発。これによりユーザーが新たな自己変革を体験できることを目指しています。
田代優秋さんは「まずやってみる」をテーマに、匿名参加が可能な副業起業プログラムを紹介し、挑戦のハードルを下げる取り組みが評価されました。加えて、今西廣典さんの循環型コミュニティの構築や、福井梨乃さんの観光を通じた地域活性化策も、それぞれ新しい視点のビジネスアイデアと言えるでしょう。
特別賞の受賞者
このチャレンジステージでは、優れた構想を発表した登壇者に対し、共催企業から特別賞が授与されました。今西廣典さんは「Key Site賞」を受賞し、地域への深い思いと情熱が評価されました。また、田代優秋さんは「CEO X賞」を受賞し、彼の意欲的な姿勢に期待が寄せられました。
地域経済の未来
今回の「CEOオーディション」が、和歌山県の起業家たちに新たな道を照らす契機となることを願っています。11名の登壇者の情熱とアイデアが、地域経済の未来を切り拓く一助となることでしょう。地域の活性化は、ここから始まるのです。
このような取り組みが続く限り、和歌山にはますます多くの挑戦者が集まってくると信じています。