米糠成分の研究
2025-03-24 11:57:23

米糠由来成分の皮膚透過性に関する研究が美容業界に新風を起こす

米糠由来成分の皮膚透過性に関する研究



和歌山県伊都郡に本社を置く築野グループ株式会社は、米糠由来の成分に関する重要な研究成果を発表しました。この研究は、米糠から抽出された「フェルラ酸」「イノシトール」「γ-オリザノール」の皮膚透過性を評価したもので、その詳細が日本化粧品技術者会誌Vol.59-No.1(2025年3月号)に掲載されました。

研究の背景


米糠は、昔から健康と美容に寄与する成分が豊富に含まれていることで知られています。しかし、これらの成分の肌への浸透性については、今まで明確なデータが不足していました。そこで、築野グループはこれらの成分が実際に皮膚に浸透するかどうかを検証するための実験を行うことにしました。

研究の方法


この実験では、ヒトの皮膚組織の一部を用いて、拡散セル装置を使って、米糠由来の成分であるフェルラ酸、イノシトール、γ-オリザノールの透過性を評価しました。それぞれの成分を1%配合した化粧品製剤を作成し、皮膚組織の表皮側に添加した後、どの程度の量が真皮側に到達するかを測定しました。

結果の報告


実験の結果、いずれの成分も真皮側の溶液中に検出され、確実に皮膚組織を透過することが明らかになりました。特に、フェルラ酸は他の成分に比べて高い透過性を示し、6時間の経過後における累積の透過量もフェルラ酸、イノシトール、γ-オリザノールの順で高かったことが確認されました。

この結果から、米糠由来のこれらの成分が皮膚表面にとどまるだけでなく、内部に直接送達され、細胞に作用して効果を発揮する可能性があることが示されました。近年、美容業界では米糠由来成分を含む化粧品の美容効果が注目を集めており、築野グループの研究は、さらにその基盤を強固にするものであると言えるでしょう。

築野グループ株式会社の取り組み


築野グループは、長年にわたり米ぬかの成分に注目し、様々な分野での利用を追求してきました。この企業は、精米時に発生する副産物である米ぬかを100%活用し、こめ油の製造だけでなく、食品、化学、医療、化粧品など広範な分野での高い有効利用を実現しています。また、グループは国内の米ぬかを活用し、持続可能な循環を作り出すことを目指しています。

企業のビジョン


築野グループのビジョンは、健康と美のシンボルとして長い歴史を持つ米ぬかを最大限に活用し、地球環境、生産者、消費者すべてにとって良い循環を提供することです。この研究成果を通じて、彼らはさらに革新的な製品を生み出すことでしょう。

まとめ


今回の研究は、米糠由来の成分が皮膚に対して高い透過性を持つことを証明しました。築野グループの今後の展開と、米糠を活用した新しい美容製品に期待が高まります。米ぬかの可能性がここから広がることを願っています。


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