アドベンチャーワールド(和歌山県白浜町)で、2025年4月30日に誕生したエランドの赤ちゃんがついに6月13日(金)からサバンナエリアにデビューします。8年ぶりに迎えたこの新しい命は、サバンナの仲間たちとともに新たな生活を始めることになります。どういった成長過程を経てここに至ったのか、そして今後の生活について詳細にご紹介します。
エランドの赤ちゃん誕生までの道のり
今回の赤ちゃんの誕生に至るまでの背景は、実に感慨深いものがあります。アドベンチャーワールドでは、2018年にオスのエランドが亡くなったことを受けて、新たな命をつなぐ取り組みを進めてきました。2019年には次のパートナーとなるオスを迎えるための準備が整い、2020年1月に九州自然動物公園から新しいオスが来園しました。その出会いが新たな命につながり、今回の赤ちゃんの誕生に至ったのです。
エランドの赤ちゃんデビューの詳細
エランドの赤ちゃんは、性別がオスで、誕生は2025年4月30日です。サバンナエリアでの初めての姿を観られる機会は、2025年6月13日(金)の午前10時30分から午後3時30分まで。場所はサファリワールドのサバンナエリア(アフリカ区の草食動物ゾーン)です。性質上、公開内容は天候や動物の体調によって変更されることがありますので、来場の際にはご確認をお忘れなく。
エランドの特徴
エランドはウシ科の草食動物で、アフリカ中部から南部に生息しています。その体長は2から3.5メートル、体重も300kgから1トンにも達します。草食性であり、アドベンチャーワールドでは乾草が主食として提供されています。
また、エランドは雌雄同体で特徴的なねじれた太い角を持ち、首元には「胸垂」と呼ばれる皮膚の垂れ下がりがあることでも知られています。この種の寿命は野生で15から20年とされており、普遍的に「低リスク」としてIUCNレッドリストに位置づけられていますが、農地の拡大や密猟、気候変動などによって個体数は減少傾向にあるため、それを救う活動も重要になっています。
アドベンチャーワールドの他の動物たち
現在、アドベンチャーワールドではエランドの赤ちゃんを含む4頭(オスが2頭、メスが2頭)のエランドが飼育されています。サバンナエリアには、他にもアミメキリンやシマウマといった魅力的な生き物たちが暮らしています。彼らと共に成長する赤ちゃんエランドの姿は、観光客の皆さんにとっても素晴らしい観察体験になることでしょう。
SDGsとアドベンチャーワールドの取り組み
アドベンチャーワールドは、「いのちを見つめ、問い続ける。いのちの美しさに気づく場所。」というビジョンのもと、持続可能な地球の未来を目指し、動物たちが生きる場を大切にしています。また、SDGs(持続可能な開発目標)を意識した取り組みを進めており、社会の問題を解決するために様々な活動を展開しています。
まとめ
エランドの赤ちゃんがサバンナエリアにデビューする日を心待ちにしながら、自然と命の大切さを再認識する機会が訪れることでしょう。アドベンチャーワールドでの新しい生活を送る赤ちゃんに会いに、ぜひお越しください。