和歌山の誇り、エンペラーペンギンの赤ちゃん誕生!
2025年9月30日、和歌山県白浜町にあるアドベンチャーワールドで、4年ぶりにエンペラーペンギンの赤ちゃんが誕生しました。この赤ちゃんは、親から卵を預かりのちに孵化器で育てる新たな育雛方法で誕生した、16羽目の赤ちゃんです。10月6日から一般公開が始まります。
赤ちゃんペンギンの成長と公開情報
赤ちゃんは9月30日に孵化し、現在はバックヤードで大切に育てられています。親鳥が卵を産卵したのは7月26日で、孵化までに66日かかりました。生まれたときの体重は295.9gで、性別はまだ不明。親鳥はともに27歳で、長い繁殖の歴史があります。
この赤ちゃんペンギンの公開は10月6日、アドベンチャーワールドのペンギンベース1階で行われます。公開時間は開園から午後4時30分までで、ペンギンベースは非公開施設のため、1階のみの入場となりますが、その魅力を存分に味わえることでしょう。なお、動物の体調によっては公開が変更・中止されることもありますので、訪問前に公式サイトでの確認をお勧めします。
親鳥の育児法とその歴史
アドベンチャーワールドのペンギン育成は、これまでの方法とは異なるアプローチを採用しています。かつては完全人工育雛が主流でしたが、これでは赤ちゃんが人間を親と認識する傾向から、将来の繁殖に支障をきたす恐れがあったため、2012年からは初期人工育雛と呼ばれる方法が導入されました。この技法では、スタッフがペンギンの親になりきって赤ちゃんを育てます。
具体的には、スタッフはペンギンの帽子をかぶり、嘴に見立てた手袋で赤ちゃんに食事を与え、録音した親鳥の鳴き声を聞かせるというものです。また、親鳥には擬卵を抱かせることで、赤ちゃんが生まれる環境を作り出す工夫もされています。これにより、より自然な状態で育成が可能となっています。
繁殖の課題と未来に向けた取り組み
アドベンチャーワールドで過去に誕生したエンペラーペンギンの赤ちゃんは、全て同じ親から誕生しているため、血統の偏りが課題となっています。これに対して2009年からは、愛知県の名古屋港水族館などとのブリーディングローンを通じて、新しい血筋の繁殖に取り組んでいます。これまでの成功に基づき、今後も良い繁殖環境が整えられていくことでしょう。
新たなイベントも!ピングーとコラボレーション
さらに、アドベンチャーワールドでは、2025年10月2日から2026年2月28日まで、ピングーとのコラボレーションイベント「PINGU™ʼs SMILE PARTY in ADVENTURE WORLD」が開催されます。ピングーの誕生45周年を祝う特別なイベントで、アドベンチャーワールド内のいくつかのエリアで楽しむことができます。ペンギン好きな方にはたまらないイベントとなるでしょう。
まとめ
アドベンチャーワールドのエンペラーペンギンの赤ちゃん誕生を祝うことで、未来の繁殖に向けた取り組みや動物たちの生態に触れる良い機会です。ぜひ10月6日にアドベンチャーワールドを訪れ、この可愛い赤ちゃんペンギンを見に行きましょう!