杉良太郎特別防犯対策監が和歌山で特殊詐欺対策を訴える

杉良太郎特別防犯対策監が和歌山県で特別訪問

2024年12月13日、警察庁特別防犯対策監の杉良太郎氏が和歌山県の海南警察署を訪れました。この訪問の目的は、全国的に増加している特殊詐欺被害の現状を県民に伝え、防止策について啓発することです。地域の警察署と意見を交わし、具体的な対策を考える貴重な機会となりました。

特殊詐欺の被害は、他人事ではなく、すべての県民に関わりのある問題です。杉対策監が強調したのは、まず自分自身の問題として捉えることの重要性です。「明日は我が身」という意識を持つことで、家族とともに対策を話し合うことが大切だと呼びかけました。

特殊詐欺から身を守るための具体的なアドバイス

杉監は、NTTのナンバーディスプレイやナンバーリクエストサービスを活用することで、不審な電話や海外からの詐欺電話を防げることを説明しました。これらのサービスは無料で利用でき、効果的に不審な電話を遮断する手段です。また、和歌山県では、警察官や地域の防犯団体が戸別に訪問し、これらの対策を広めています。訪問を受けた際には、国際電話の利用休止の申込書に記入し、詐欺に悪用されている国際電話を休止することが推奨されています。

特殊詐欺の手法も多様化しており、SNSを利用した投資詐欺やロマンス詐欺、さらには若者をターゲットにした犯罪者募集（闇バイト）の問題も深刻化しています。杉監は、こうした新たな手口に対しても警鐘を鳴らし、県民が互いに注意を払い、安全な地域社会の実現に向けた強い意志を持つことが必要だと訴えました。

県民一丸となった防犯意識の重要性

杉良太郎氏は、最後に和歌山県民に対して「一丸となって自身の財産を守り、被害者を一人も出さないという強い意志を持ちましょう」と呼びかけました。地域全体での防犯意識の向上が、特殊詐欺を防ぐ最も効果的な策となります。また、杉監が関わっている「ストップ・オレオレ詐欺47 ～家族の絆作戦～」プロジェクトも紹介され、全国47都道府県警察と連携し、特殊詐欺対策の啓発活動を展開しています。

警察との連携や地域の協力によって、和歌山県が安全な社会を目指す取り組みが進められています。皆さんもぜひ、特殊詐欺に関する知識を深め、家族や友人と情報を共有し、未然に防ぐための意識を高めていきましょう。