ジャイアントパンダ永明の追悼と和歌山の誇る動物園への感謝
ジャイアントパンダ永明の追悼
和歌山県の知事からのメッセージで、令和7年5月1日に伝えられた悲しいお知らせがあります。それは、ジャイアントパンダの永明が享年32歳で亡くなったということです。人間であれば、ほぼ100歳近くに相当する年齢です。昨年、四川省のパンダ基地で彼の家族に会った思い出が鮮明に残っています。
永明は1994年、メスのパンダ・蓉浜とともに、パンダのブリーディングローン制度を通じて中国から和歌山のアドベンチャーワールドにやって来ました。それ以降、同園での繁殖においてはプロフェッショナルな技術が発揮され、これまでに12回の繁殖につながり、17頭のパンダを育成する成功を収めました。特に永明は、そのうち16頭の子父でもあり、彼の育てたパンダたちは「浜家」として知られています。
永明は日本と中国の友好関係の象徴ともなり、2022年には中国駐大阪総領事館から「中日友好特使」に任命されるなど、多くの人々に愛され、名を馳せました。かつては上野動物園がパンダの代表格でしたが、23年2月に永明が桜浜や桃浜とともに中国に帰った際の盛り上がりが、白浜のパンダの名を全国に広めたのです。
その愛らしい姿と、特徴的な白と黒の毛並みは、どの国でも多くのファンを魅了しています。私たち県民は、彼らを間近で見ることができる贅沢な環境に恵まれました。それは、飼育員や職員の献身的な努力があったからこそ、永明が健康で長生きできた証とも言えます。アドベンチャーワールドの飼育技術は中国のパンダ基地でも高く評価されており、関係者には敬意と感謝の気持ちを捧げたいです。
私たちの心の中に永明の思い出が永遠に残り、彼の存在が私たちに与えてくれた喜びを忘れることはないでしょう。安らかにお休みください、永明パパ。合掌。