和歌山市消防団第4方面隊が実施した消火訓練の報告
和歌山市消防団第4方面隊が実施した消火訓練の報告
2023年11月2日、和歌山市消防団第4方面隊が和歌山県消防学校にて消防訓練を行いました。この訓練の目的は、消防団員の消火技術を向上させ、日々の士気を高めることにあります。
訓練の概要
第4方面隊は、湊・松江・貴志・野崎・木本・西脇・加太地区を担当し、地域の防火防災のリーダーとして役割を果たしています。訓練は実際の火の扱いを通して行われ、火災に対する即応力を高めることが目的です。指導者として消防職員が参加し、消火栓や防火水槽といった消防水利(消火活動に必要な水源)についての説明を行い、その後、実演を通じて基本的な取り扱いを学びました。
訓練で使用された消防用ホースは、消火活動時に水を運ぶための重要な道具であり、20メートルの長さを持つホースの延長及び撤収作業を行いました。この基本的な操作をマスターすることが、実際の火災時に大きな助けとなります。
マイナスシナリオの想定
訓練では、木造2階建ての一般住宅から火が出て、隣接する住宅への延焼を想定して行われました。参加者たちは、実際の火災を想定した緊張感の中でパフォーマンスを発揮し、いかに迅速かつ的確に対応するかが求められました。
災害時に必要な力
南海トラフ巨大地震やその他の大規模災害が発生した場合、自治体の公設消防だけでは全ての火災をカバーすることは難しいとされています。そのため、地域の消防団が果たすべき役割は非常に重要であり、地域のために専門知識と技術を共有し合う必要があります。
この訓練を通じて、消防団員はそれぞれの役割を理解し、チームとしての結束を強化することができました。一連の訓練は、平常時からの備えが災害時の対応力を格段に向上させることを実証しました。
教育と協力の重要性
今後も和歌山市の消防団は、地域住民の安全を守るための訓練を重ねていく予定です。市民の皆様も、地域の防災力を高めるために、消防団の活動に理解を示し、協力をお願いしたいです。訓練の成果が、実際の火災発生時に大きな役割を果たすことを願い、そのために日々の努力を惜しまない姿勢が求められます。
このように、消防団の訓練はただのスキルの向上だけではなく、地域全体の安全を守るための重要な取り組みであることを再認識させられました。今後とも地域住民のために、和歌山市消防団はさらなる訓練を続けていきます。