和歌山県白浜町が挑戦する観光DX
和歌山県白浜町は、日本有数のリゾート地として多くの観光客を引きつけていますが、観光シーズンによる需要の変動や特定スポットへの人の集中、観光客の動きに関するデータ不足など、多くの課題を抱えています。こうした背景から、和歌山県白浜町は合同会社Local Bridgeと共に、AIとNFCを活用した観光DXプラットフォーム『ろかとらべる』の実証実験を2026年11月1日から開始することを発表しました。
NFC技術による新たなスタンプラリー体験
『ろかとらべる』は、観光客がスマートフォンを用いて、NFCタグにタッチするだけでスタンプを獲得し、同時に専用アプリが起動する体験型のデータ取得型スタンプラリーです。このシステムでは、観光客が訪れるスポットでの滞在時間や移動順序といった「動体データ」を精密に収集し、観光マーケティングの改善を目指します。
スタンプラリーの体験ステップ
1.
スポット到着: 観光地や店舗に設けられたNFCポスターにスマートフォンを近づけてタッチします。
2.
アプリ起動: 0秒でアプリが立ち上がり、即座にスタンプを取得できます。
3.
特典獲得: 3箇所巡ると地域通貨500円分、10箇所巡ると4000円分のお土産が抽選で当たります。
4.
AI案内: 近隣のカフェや穴場スポットをAIが推薦します。
このように、ユーザーが簡単に参加できる設計になっており、特に子どもから高齢者まで幅広い世代が気軽に楽しめます。
白浜町の観光課題とは
白浜町は、年間を通じて観光客が訪れる一方、夏季の繁忙期と冬季の閑散期という需要の二極化が大きな課題とされています。また、人気スポットへの観光客集中による渋滞や混雑も問題です。特に「誰が、いつ、どのような順序で移動したか」といった詳細な動体データを把握することが困難でした。
これらの課題に対応するために、NFCタップとAI案内を組み合わせた『ろかとらべる』の実証実験を通じて、観光客に最高の体験を提供しつつ、必要なデータを正確に収集していきます。
実証実験のスケジュール
この実証実験は2026年11月1日から始まり、約3か月間の運用を予定しています。白浜町内の約30箇所にはNFCポスターが設置され、秋から冬にかけて実際の観光客の動きや滞在時間を収集し、分析を行います。
次のステップとして、2027年2月から3月にはこれらのデータに基づいた成果検証が行われ、混雑の分散効果や地域経済への影響を可視化する報告書が作成される予定です。
連携イベントの開催
さらに、10月9日には福岡で開催される「RAMEN TECH」イベントにて、本プロジェクトに関するトークイベントも行われます。参加費は無料で、白浜特産のクラフトビールを楽しみながら、NFCタップ体験もしていただける貴重な機会です。
この新しい試みが白浜町の観光振興に寄与し、持続可能な観光モデルとして全国に広がることが期待されます。