和歌山県とMRT社が医療DX推進のための連携協定を締結

和歌山県とMRT社が結んだ連携協定とは

令和5年10月5日、和歌山県庁において和歌山県とMRT株式会社は医師確保と医療DX（デジタルトランスフォーメーション）の実現に向けた連携協定を締結しました。この協定の目標は、地域医療の課題を解決し、県民が質の高い医療を享受できる社会を作り上げることです。

医師の偏在問題について

和歌山県内では、医師数が増加しているものの、地域間及び診療科間での偏在が問題視されています。このため、医療資源が不足している地域にも必要な医療を提供する体制が不可欠です。特に、県立医科大学を中心にした医師の養成と、県外からの医師の招聘を強化することが求められています。医師の働き方を改善し、地域で求められる医療を持続するために、様々な施策を進める必要があるのです。

医療DXの推進

さらに、現代の医療システムにおいては、医療機関間の情報連携が求められています。具体的には、オンライン診療や医療MaaS（医療の移動手段）など、デジタル技術の導入が急務となっています。特に、コロナ禍での経験を受けて、今後新たな感染症が発生した場合に迅速に対応できる体制を整えることが重要です。

今後の展望

和歌山県とMRT社が連携することで、医師の確保や医療DXの実現に向けた取り組みを進め、県内全体の医療環境の向上を図ります。協定の具体的な内容としては、常勤医師・非常勤医師の確保や、新興感染症対策としての応援医師の派遣などがあります。また、デジタル技術の導入を進めることで、遠隔地でも安定した医療を提供できる体制が整えられる予定です。

締結式の詳細

連携協定の締結式には、和歌山県知事の岸本周平氏とMRT株式会社の小川智也社長が出席し、今後の協力体制について具体的な意見交換が行われました。両者はこの連携により、和歌山県全体の医療体制を強化し、より良い医療を県民に提供できるよう努めていくことを誓いました。

この連携協定は、単なる業務提携に止まらず、和歌山県の医療の未来を見据えた重要な取り組みとなるでしょう。今後、様々な活動が展開されることが期待されます。