紀州漆器の美
2025-05-28 10:58:27

紀州漆器の美を世界に発信する新ブランド「SHIKI-ORIORI」の魅力

紀州漆器を未来へ——新ブランド「SHIKI-ORIORI」の展開



和歌山県海南市に位置する株式会社山家漆器店は、伝統的な地域産業を受け継ぎながら、新たな挑戦を続けています。その象徴とも言える新ブランド「SHIKI-ORIORI しきおりおり」が、2025年のミラノデザインウィークで初めて世界に向けてその姿を現しました。

このブランドは、紀州漆器の持つ伝統的な技法と、現代的なセンスを見事に融合させ、「白」をテーマにした製品を展開しています。和歌山の良さを伝えるこの活動は、地元の工芸技術を継承し、新たな視点で国際的なマーケットに打って出ることを目指しています。特に、紀州漆器は日本国内でも有名であり、実際に全国で最も多くのお盆を生産する地域として知られています。

「SHIKI-ORIORI しきおりおり」の誕生



ブランド名の「SHIKI-ORIORI」には、「四季折々」の意味が込められています。四季の移ろいを反映した製品ラインナップは、持つ人に季節感を提供し、豊かな生活を楽しむ手助けをします。代表的な商品には、さざなみやゆきはだなどのアイテムがあり、それぞれが職人の技術と現代のデザイン性を併せ持っています。

メインデザイナーである田口裕介氏は、職人の手技に新たな息吹を吹き込むべく、モダンさとクラシックな魅力を両立させたプロダクトを生み出しています。これにより、「SHIKI-ORIORI」は伝統的工芸品が持つ可能性を広げ、厳しい国際的競争の中でも存在感を示す毎日です。

ミラノデザインウィーク2025



この新ブランドが壇上に立つ舞台となったのが、2025年4月にイタリア・ミラノで開催される「ミラノデザインウィーク2025」です。ここでは、ミシュランガイドにも掲載された懐石料理店「Ristorante HAZAMA」とのコラボレーションによる特別な体験を来場者に提供しました。和の心を込めたおもてなしと美味しい料理が、漆器の美しさを一層引き立てました。

特に注目すべきは、料理が客の手にわたった瞬間に生まれる笑顔や会話での感情の交流です。この体験を通じて、和食と漆器の新しい関係を築いていくことを目指しています。

大阪・関西万博でのさらなる展開



「SHIKI-ORIORI」は、2025年6月に大阪で開催される「日本工芸産地博覧会2025」での販売も予定されており、全国の来場者に紀州漆器の魅力を直接届ける機会となります。日本全国から集まる工芸産品とともに、山家漆器店のブースは、日本の伝統を未来へとつなぐ重要な役割を果たすでしょう。

未来に向けた挑戦



山家漆器店は、2023年に法人化し、さらなる成長を目指しています。彼らのビジョンは、「漆器であそぶ」をのスローガンに掲げ、多くの人々に漆器の魅力を再発見してもらうことです。漆器文化の継承と新しいライフスタイルを提案し続けることで、地域の産業振興にも力を入れています。

このように、紀州漆器の技術を生かした新たなブランド「SHIKI-ORIORI」は、国内外での認知度を高め、未来に向けた輝かしい道を築いていくことが期待されます。日本の美意識が息づく漆器づくりが、これからどのように進化していくのか、目が離せません。


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