ジャイアントパンダの帰国決定
和歌山県白浜町にあるアドベンチャーワールドで飼育されている4頭のジャイアントパンダが、2025年6月末頃に中国の成都に帰国することが正式に発表されました。この4頭は、「良浜(らうひん)」、「結浜(ゆいひん)」、「彩浜(さいひん)」、「楓浜(ふうひん)」と名づけられています。
帰国の背景
この帰国は、2023年8月に終了した日中間のジャイアントパンダ保護共同プロジェクトに関連しています。このプロジェクトに基づき、協議を経た結果、4頭が負担なく、気温が比較的涼しい6月に帰国することが決まりました。特に母親である「良浜」は、現在24歳と高齢に差し掛かっており、中国の適切な医療体制と環境で穏やかに過ごすことが望ましいと、成都の研究基地の専門家から意見が寄せられました。また、他の3頭も、今後の繁殖のために新しい環境に適応する時期が求められています。
4頭のプロフィールと魅力
- - 良浜(らうひん):2000年9月6日生まれの24歳。アドベンチャーワールド初のパンダとして誕生し、優しく子育てを行ってきました。
- - 結浜(ゆいひん):2016年9月18日生まれの8歳。出生時に最も大きな体重で生まれ、その愛らしさとともに多くのファンに親しまれています。
- - 彩浜(さいひん):2018年8月14日生まれの6歳。小さな体で母親からの愛情を一身に受け、希望を象徴する存在として成長しました。
- - 楓浜(ふうひん):2020年11月22日生まれの4歳。彼女の誕生は新型コロナウイルスが蔓延する中で、多くの人々に癒しを与えてきました。
検疫措置について
4頭の帰国に際しては、出発前に約1か月の隔離検疫が行われます。この間、来園者にはガラス越しに彼らの様子を観察していただく予定です。詳細は後日発表される予定です。
今後の取り組み
アドベンチャーワールドでのパンダ保護プロジェクトは、1994年に始まり、昨年には30年の節目を迎えました。これまでの支援に感謝しつつ、今後もより良い未来を目指し、さらなる保護活動の強化に努めていく所存です。パンダたちが中国で心地よく過ごし、新たな命を育んでいく姿を見守っていくことが私たちの願いです。ジャイアントパンダの輪が今後も広がり続けることを心から期待しています。