和歌山の梅産地安定化に向けた支援制度
和歌山の梅は、日本の食文化に深く根ざした果物です。しかし最近、梅の生産においてさまざまな課題が浮上しています。特に記録的な不作が続いており、加工用の原料不足が著しいに至りました。この状況に対応するため、和歌山県では「梅産地安定化特別対策事業」という新たな支援制度を実施し、梅の生産や加工に関わる事業者を支援しています。
梅産地安定化特別対策事業について
昨今の梅の生産不振を受け、和歌山県はうめ生産者を支えるために、今後の梅の生産・加工・販売の安定を図るための支援施策を立ち上げました。この事業では、梅干しを加工する事業者の農業参入や、梅の原料を備蓄するための支援が行われます。
3次募集の期間
- - 募集開始日: 令和7年2月17日(月)
- - 募集締切: 令和7年3月21日(金)
※申請は先着順で、予算がなくなり次第終了します。
事業内容
1. 農業参入事業
- - 補助対象経費: うめ栽培を効率化するための機器導入に要する経費が対象です。特に以下の機器が補助の対象となります。
1. 堆肥散布機(自動で堆肥を散布する機器)
2. リモコン式草刈機
3. 電動高枝せん定バサミ
4. 農業用アシストスーツ
使用条件として、それぞれの機器は初めて導入するものに限ります。
新たに農地を借りて、梅栽培を行う事業者が対象。
2. 原料備蓄事業
- - 補助対象事業: 梅干し原料を備蓄するための資材の導入費用が対象です。対象となる資材は、梅の塩漬け用タンクです。
申請対象者
和歌山県内に居住または本店を持つ以下の者が対象となります。
- - 梅干加工事業者(漬物製造業の営業許可を持ち、県産梅を使用している者)
- - 農業者(農業協同組合や事業組合なども含む)
補助金について
- - 農業参入事業では補助対象経費の3分の1以内で、1事業者あたり50万円までの補助が受けられます。
- - 原料備蓄事業では、同じく3分の1以内で10万円までの補助が受けられます。
申請方法
事業を実施したい場合、必要な書類を鋳使して、各地域の農業水産振興課に申請する必要があります。また、各地域ごとに連絡先がありますので、しっかりと確認しておきましょう。
お問い合わせ先
和歌山県内には、いくつかの農業水産振興課があります。
- - 農林水産振興課: 073-441-2896
- - 海草振興局: 073-441-3382
- - 那賀振興局: 0736-61-0025
以上のように、和歌山県の梅産地安定化特別対策事業は、梅の生産を未来につなげるための重要な施策です。興味のある方は、ぜひ申請を検討してみてはいかがでしょうか。