予測不能な88分を体験した映画『チルド』
2026年7月17日(金)に全国公開された岩崎裕介監督の長編映画『チルド』が、上映開始からわずか10日間で25,000人を動員し、話題を呼んでいます。この作品は東京の片隅にあるコンビニエンスストア<エニーマート倉富町7丁目店>を舞台に、ささいな歪みをきっかけに世界の終焉が迫る様子を描いた“コンビニエンス・ホラー”です。主演には染谷将太を筆頭に、唐田えりかや西村まさ彦など、多彩なキャストが勢ぞろい。観客を魅了する88分間の作品は、思わず息を呑む展開が続きます。
この度、本作はカナダ・モントリオールで開催中の第30回ファンタジア国際映画祭のCheval Noir Competition部門に正式出品され、監督の岩崎裕介が舞台挨拶を行ってきました。世界中から集まるジャンル映画ファンが熱気に包まれた会場に詰めかけ、692席のチケットは完売。開場前から多くの観客が列を作り、その人気の高さが窺えました。
上映中は観客からの驚きや笑い声が上がり、終盤にはその展開に目が釘付けとなり、エンドロールが終わると大きな拍手が送られました。こうした反応からも、本作が多くの人々の心をつかんでいることが理解できます。
舞台挨拶での監督の言葉
上映後、岩崎監督は「本作を通じて自分の疑問を共有し合いたい」と語り、Q&Aがスタート。プログラミングディレクターのニコラ・アーカムボルト氏から「監督の実家がコンビニを営んでいた影響は」との質問に、監督は「劇中に登場する木刀は実際に実家のコンビニにあったもので、父に泥棒が来た際にどうするつもりだったのか聞いたところ、面白い話が返ってきました」と教えてくれました。会場には笑いが絶えませんでした。
さらに「なぜブラックユーモアのトーンを選んだのか?」という質問には、「当初は純粋なホラーを目指していましたが、コンビニでのリアルな日常を追求する中で、気づけばコメディ的な要素が増えていました」と答え、新しい視点を提供することが評価されていることが伺えました。また、観客からの質問も活発で、「なぜサラダチキンを重要なモチーフにしたのか?」との問いには、「忙しいときに健康を意識して手に取ったサラダチキン。その瞬間に何か特別な感情が芽生えたんです」と語り、作品に対する思いを丁寧に説明しました。
終了予定の15分を超え、30分を超えるQ&Aは、観客の熱意を感じる瞬間となりました。最後には盛大な拍手が送られ、ファンタジア国際映画祭での上映が幕を閉じました。さまざまな映画祭に出品されている『チルド』が持つエンターテイメント性と社会的テーマは、確かに見逃せない要素です。
今後の展開に期待大
『チルド』は本年のベルリン国際映画祭へも出品され、今後の活躍が楽しみな作品です。また、国内でも注目を集めており、観客からの反響を見る限り、さらなる展開が期待されます。今後の続報にもご期待ください。映画レーベル「NOTHING NEW」が手がける『チルド』は、2026年公開作として今後も目が離せません。