和歌山の古代生物が蘇る!「ワカヤマソウリュウ企画展」開催中
和歌山県白浜町に位置するアドベンチャーワールドでは、古代生物「ワカヤマソウリュウ」をテーマにした特別展が開催されています。展示期間は2025年10月16日から2026年1月末までの予定で、海獣館の1階にて実施中です。この企画展は、2006年に有田川町で発見された新種のモササウルス類で、アジア初の全身骨格化石として知られるワカヤマソウリュウの魅力を多くの人に伝える場です。
展示の見どころ
今回の企画展では、ワカヤマソウリュウの実物大の骨格レプリカ(約6メートル)、生体模型(約1.2メートル)に加え、最新の技術を用いて制作されたワカヤマソウリュウロボットも展示されています。このロボットは、アドベンチャーワールドのスタッフの手によって泳ぎ姿がリアルに再現されており、古代生物の動きを間近で感じることができる貴重な体験です。
展示の一環として、2025年11月21日にはロボットの完成お披露目会も行われる予定です。お披露目会では、和歌山県立自然博物館の学芸課長や、ロボ化石プロジェクトの代表、アドベンチャーワールドのスタッフが出席し、ワカヤマソウリュウやそのロボットについて詳しく説明してくれます。
お披露目会の詳細
- - 日時: 2025年11月21日(金)午前10時10分~10時30分
- - 場所: アドベンチャーワールド「海獣館」1階
- - 参加費: 無料(別途入園料金が必要)
これまでの研究成果やプロジェクトに関わるメンバーの感想も聞くことができ、化石から蘇った生物に対する様々な想いや期待を直に感じるチャンスです。
プロジェクトの経緯
このプロジェクトは、アドベンチャーワールドの他にも、和歌山県立自然博物館、AFK研究所、そして日本工業大学といった機関が連携し、科学教育とエンターテインメントを融合させた取り組みとして進められています。特に、AFK研究所のロボ化石プロジェクトは、化石生物をロボットとして復元することを目指しており、子供たちが科学や歴史に興味を持つきっかけを提供しています。
参加者の声
和歌山県立自然博物館の小原学芸課長は、ワカヤマソウリュウとの関わりについて語り、研究に携わった過程やロボット化の提案に対する思いを述べています。また、AFK研究所の近藤代表は、ロボット化によって化石を通じた科学教育が広がればと期待を寄せています。
特に、今回の企画展にはアドベンチャーワールドの社内サークル「ココロボ」も参加しており、動物をモチーフにしたアニマルロボットを制作することで動物たちとのふれあいを提供しています。
エデュテインメント体験
この企画展では、見て触れて学ぶという体験を通じて、過去と現在、未来の生命について考えるきっかけを提供しています。「いのち」を感じ、学ぶことができるこの展示は、訪れた方々に新たな発見をもたらすことでしょう。
まとめ
今回の「ワカヤマソウリュウ企画展」は、単なる展示にとどまらず、科学と古生物の知識を深める貴重な場です。古代の海で王者として泳いでいた生き物の姿を最新の技術で再現し、未来の世代へとつなげるこの取り組みは、ぜひ多くの方に体験してもらいたいものです。アドベンチャーワールドでのこのユニークな企画に、足を運んでみてはいかがでしょうか?