和歌山城で繰り広げられる伝説の舞台「名草姫～平和の祈り～」が上演決定！

和歌山城で幕が上がる伝説の舞台「名草姫～平和の祈り～」

和歌山市の中心に位置する和歌山城。この城の歴史的背景に基づき、劇団ZEROが新たに創作した舞台作品「名草姫～平和の祈り～」の上演が決まりました。日程は2025年11月1日（土）で、開場は16:30、開演は17:00です。この作品は、古代の名草地方に実在した女性首長、名草姫を題材にしており、長い間語り継がれてきた地域の口伝伝承を基にしています。

古代の名草姫とは

名草姫は紀元前に名草地方（現在の和歌山市と海南市）を治めた人物で、彼女は神々の声を聞くことができる特別な巫女でした。名草姫は、彼女の治める地を平和で実り豊かな場所に保つために尽力してきました。そして、彼女の存在は地元の人々から深い信頼と愛情を受けていました。この舞台では、名草姫の物語がどのように描かれるのか、非常に楽しみです。

舞台のあらすじ

物語は、名草の中言神社の巫女が子どもたちに伝え聞かせる形で展開します。古代にさかのぼると、名草の王、戸畔（とべ）が治める地には、神々の声が聞こえる者が代々住んでいました。名草姫はその戸畔となり、多くの試練を乗り越えてこの地を守り抜いてきました。しかし、ある日、神の命を受けたイワレヒコ命、後の神武天皇が現れ、彼の皇軍は統一国家の設立を目指して名草に迫ります。

果たして、名草の人々は皇軍に従うのか、それとも抵抗するのか。名草姫の下した決断はどのようなものだったのか、物語は美しくもはかない想いを抱えた名草姫の姿を通して展開されます。