和歌山新ワイン
2025-04-15 11:04:26

熊野古道の酵母を使った新しいワイン「古道-KODO-2024」の魅力に迫る

熊野古道の酵母を使った新しいワイン



和歌山の自然が育んだ新たなワイン「古道-KODO-2024」が、2025年4月18日(金)に発売されます。このユニークなワインは、和歌山湯浅ワイナリーが取り組んだ、熊野古道から採取した酵母を活用した新しい挑戦の結果生まれました。これはただのワインではなく、日本の風土と技術が融合した真の成果です。

和歌山湯浅ワイナリーの取り組み



和歌山湯浅ワイナリーを運営する株式会社TOAは、近代的な醸造設備を持ち、様々なワインやリキュールの製造に取り組んでいます。この新作「古道-KODO-2024」は、山梨県産の甲州ぶどうと、熊野古道から持ち込まれた特殊な酵母を使って醸造されています。

この取り組みの出発点は、日本酒メーカーの社長であった西馬醸造部長の取り組みからスタートしました。彼の親戚がワイン酵母を用いてライスワインを製造していることに触発された彼は、日本酒の酵母を使ってワインを作ることができるのではと考えました。 その際、和歌山県工業技術センターから熊野古道の酵母を提供されたことが、プロジェクトのスタートとなりました。

日本酒酵母とワインの発酵



ここでの挑戦は、前例の少ない「日本酒酵母を用いたワイン」の醸造でした。吟醸香の生まれる低温発酵において、ぶどうの風味と酵母の特性をいかに調和させるかが大きな課題でした。特に、果汁の糖分や酸バランスが米と全く異なるため、発酵の過程において常にリスクが伴いました。これまで数度の試験発酵を重ね、温度管理には細心の注意が払われました。

醸造過程での確認や調整が主となり、果汁の透明度や酸度をコントロールしながら、香りの引き出し方にも工夫が必要でした。多くのテストを繰り返したことで、ケミストリーを感じさせるような香りと味わいの調和にたどり着きました。このワインは、彼らが試行錯誤の末に開発した確かな結晶です。

風味と飲み方



味わいについては、リンゴや梨、白桃といったフルーツ系の香りが心地よく、まさに柔らかな印象です。果実の味わいは繊細で、一般的なワイン酵母に比べて薄透明感があります。甲州ぶどうの特徴である穏やかな酸が一層引き立てられ、飲む人に優しい印象を与えます。口に含めば、隠れた甘味が顔を覗かせ、全体の味わいを一層引き締めています。

このワインは、日本の伝統的な料理とも非常に相性が良く、刺身や天ぷら、和風のサラダなどと合わせれば、より一層その魅力を引き立てるでしょう。

まとめ



「古道-KODO-2024」は、熊野古道の霊気と甲州の恵みが絡み合った新たなワインの形です。醸造家たちは、伝統と技術の融合を通じて、日本独自の風味を持つワインを追求しました。今後の発表が気になるこのワインをぜひ一度、味わってみてはいかがでしょうか。


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