児童たちが動物たちに贈るサツマイモ体験
和歌山県すさみ町の周参見小学校で、新たな食育体験が始まります。今年で三回目を迎えるこの取り組みは、子供たちがサツマイモを育て、秋にそれを収穫して動物たちにプレゼントするというものです。これは、動物と人間、そして自然との深い“いのちのつながり”を理解する絶好のチャンスです。
食育体験の詳細
このサツマイモの植え付け体験は、6月6日(金)午前10時30分から行われます。参加するのは、周参見小学校の1年生と2年生、合計26名です。子どもたちは、すさみ町の畑で実際にサツマイモを植え、この作物が成長する様子を観察します。そして、秋にはいよいよ収穫を行い、アドベンチャーワールドにいる動物たちにそのサツマイモを届けます。
いのちのつながりを感じる
このプログラムは、単なる農業体験を超えて、食べ物の重要性を学ぶ機会でもあります。子供たちは、肉体的な活動を通じて「育てるということ」「与えること」「命がつながる」という考え方を深め、食や生命について考える力を身に付けていくでしょう。
「サツマイモを動物たちに食べてもらう」という行為は、子どもたち自身の中で食への感謝の気持ちを育むことにもつながります。動物たちのために育てたサツマイモを食べてもらうことが、彼らの学びの一環となるのです。
JAわかやまの役割
この食育体験は、JAわかやまの協力のもとで行われています。JAわかやまは、和歌山県内の8つの農業協同組合が合併して生まれた組織で、地域の特色や作物を尊重しつつ、様々な農業振興に取り組んでいます。このような地域の農業団体の力があってこそ、子供たちが豊かな自然の中で学ぶ機会を得ることができるのです。
アドベンチャーワールドのSDGsへの取り組み
また、アドベンチャーワールドでは、SDGs(持続可能な開発目標)に基づいた「いのちを見つめ、問い続ける」理念が掲げられています。この活動もその一環で、すべての生命が共生する環境づくりを目指しています。子供たちが体験することで、食や命の大切さをより深く理解することとなり、それが未来の持続可能な社会づくりへとつながっていくことでしょう。
まとめ
周参見小学校の児童たちは、サツマイモの植え付けから収穫、動物へのプレゼントまで、貴重な体験を積むことになります。食育を通じて、いのちや自然と向き合う心を育むこの機会は、彼らの成長にとって貴重な財産となることでしょう。これからも、地域の特色を活かした学びの場が多く提供されていくことを期待せずにはいられません。