命を育て、未来をつくる庭園《Sanctuary(サンクチュアリー)》
株式会社HIRO GARDENINGが、2027年に横浜で開催される国際園芸博覧会「GREEN×EXPO 2027」に出展することが決まりました。出展作品《Sanctuary(サンクチュアリー)》は、単なる景観を楽しむための庭から、人が生きるために必要な空間へと進化する新しい庭の概念を提示します。来場者は、植える、育てる、収穫するといった行為を通じて、生命の循環に参加することができます。
GREEN×EXPO 2027とは?
「GREEN×EXPO 2027」は、AIPH(国際園芸家協会)公認、BIE(博覧会国際事務局)認定の国際的なイベントで、60か国以上が参加する予定です。テーマは「Scenery of the Future ― 未来の風景」であり、都市と自然の調和や食と農の循環、環境再生に貢献するアイデアを世界中に発信します。このイベントには、1500万人以上の来場が見込まれており、国際的な環境・文化の祭典として注目されています。
《Sanctuary(サンクチュアリー)》の独自の体験とコンセプト
現代社会は、デジタルテクノロジーが浸透する一方で人々が自然と触れる機会が減っています。《Sanctuary(サンクチュアリー)》は、この状況に対する反発として、人間が本能的に求める「還る場所」を提供します。ここでは、植物は単なる鑑賞対象ではなく、生命を共有する「共生の存在」として描かれます。
体験要素
1.
植える - 「命を預ける」体験
来場者は、自ら手を使って土に触れ、種や苗を植えることで未来の命を託すことができます。この行為は庭を生命の始まりを迎える「母胎」として位置づけます。
2.
育てる - 「命と対話する」時間
水やりや剪定などの手入れを通じて、植物との対話が生まれます。来場者は植物の変化に注意を払い、心と体のリズムを取り戻す時間が流れます。
3.
収穫する - 「命を受け取る」喜び
実った野菜や果実を自分の手で収穫し、自然からの恵みを享受することで、自然との一体感を感じるでしょう。このプロセスを通じて、庭は「心と体を養う生きる空間」として体感されます。
未来へのメッセージ
この庭園は、未来の都市や暮らしのあり方についての問いを投げかけます。美しい風景の背景には、命の循環や食の喜び、心身の再生が潜んでいます。《Sanctuary(サンクチュアリー)》は、次世代の庭園文化を探求し、「人間が自然の一部として生きる」という根本的な価値を再提示する挑戦です。
「庭が眺めるものから生きる力を取り戻す場所へ」との理念をもって、私たちは日本から世界へと発信します。
今後の展望
2025年から設計と施工を開始し、2026年にはプロトタイプを公開する予定です。そして、2027年3月の開幕と共に、世界中の来場者とともに新たな庭の価値を共創を目指していきます。
株式会社HIRO GARDENINGは、和歌山県岩出市に本社を構え、庭園デザインや造園施工に精通したプロフェッショナルチームを持ちます。代表取締役の田邑嘉浩氏は、過去に数々の国際的なショーで受賞歴を持つ実力派。彼の情熱を注いだ《Sanctuary(サンクチュアリー)》の成果を、ぜひ楽しみにしてください。