アドベンチャーワールドに登場!1歳のアムールトラの子どもたち
2025年6月6日(金)から、日本のアドベンチャーワールド(和歌山県白浜町)で、1歳を迎えた2頭のアムールトラの子どもたちが平日限定で一般公開されます!このサファリワールドでのデビューは、来園者にとって特別な体験となるでしょう。
公開の詳細
子どもトラたちが観覧できるのは、平日のみです。公開の時間は午前10時40分から午後3時30分までですが、開園時間により変更がある可能性があります。お客様はケニア号にご搭乗いただき、特別なトラエリアでの迫力ある姿を楽しむことができます。ただし、天候や動物の体調に応じて、公開が休止される場合もありますので、事前の確認が必須です。
アムールトラの子どもたちについて
この2頭は、2024年5月19日に誕生しました。生後6日目には母乳の不足が見られたため、人工保育に切り替えられ、専門のスタッフが成長をサポートしています。2025年5月31日時点での体重は、雌が62.0kg、雄が69.8kgとなっており、順調に成長しています。
親トラたちも注目の存在です。父親は2017年6月15日にドイツのハーゲンベック動物園で生まれ、母親は2018年5月2日に韓国のソウル大公園で誕生。国際協力に基づく繁殖プログラムによって、アムールトラの未来が大きく切り拓かれています。
アムールトラとその保護活動
アムールトラは、中国東北部からシベリアにかけて広がる地域に生息しています。現在、野生の個体数は約500頭と推定されており、その保護活動は世界中の動物園が協力して行なっています。アドベンチャーワールドでも、遺伝的多様性を保つために、国外からの繁殖プログラムに参加し、これまでに多くの赤ちゃんが誕生しています。
アムールトラは、食肉目ネコ科に属し、通常は一度の出産で1頭から6頭の子を生みます。新生児は体重約1kgでおり、目も開いていない未熟な状態で誕生しますが、わずか10日ほどで目を開くようになります。必要なスキルを身につけるのは、約2年間のプロセスで、その後に母親から独立することになります。飼育下では20〜25年の寿命が確認されています。
アムールトラは環境に適応した素晴らしい生き物ですが、その毛皮や骨は高値で取引されており、密猟が深刻な問題となっています。国際自然保護連合(IUCN)は、彼らを絶滅危惧種(EN)に分類しています。このような背景からも、アムールトラの保護活動の重要性がさらに増しています。本記事をきっかけにぜひ、アドベンチャーワールドでのアムールトラたちの姿を見に行ってみてください!