和歌山市中消防署が行った交通救助訓練の現場リポート

和歌山市中消防署が実施した交通救助訓練



2023年5月21日から28日の間、和歌山市の中消防署では、交通救助に特化した訓練を行いました。この訓練は、近年の交通事故現場での救助技術を向上させることを目的としており、協力をいただいた株式会社山本商店や和歌山ブロック株式会社に感謝します。

訓練の目的と内容


当訓練は、実際の交通事故現場を模倣し、救助隊員が迅速かつ安全に要救助者を救出する技術を習得するためのものです。訓練では、車両の窓を破壊して救助経路を確保する方法や、特定の道具を用いて閉じ込められた人を救出するスキルを磨きました。

窓ガラスの破壊

訓練の初めに行われたのは、車両の窓を破壊する作業です。ここでは、フロントガラスとサイドウィンドウの構造の違いを理解し、それぞれの特性に対して適切な破壊方法を学びました。この過程では、要救助者に対するさらなる危害を防ぐための十分な配慮が必要です。窓の破壊にはいくつかの手段がありますが、最も安全かつ確実な方法を選ぶことが求められます。

ドアの解放訓練

続いて、実際に事故にあった車両のドアが変形している場合に、どのようにしてドアを開放するかを訓練しました。使用したのは大型の油圧器具で、これは救助に必要不可欠な道具です。この器具を使って、要救助者が車内に拘束されないよう迅速に対応することが訓練の目的でした。

挟まれた要救助者の救出

特に、要救助者が座席とハンドルの間に挟まれている場合の対応も重点的に訓練しました。この操作もまた、高度な技術を要し、手際よく行う必要があります。隊員たちは実際にシミュレーションを通じて経験を積み、求められる技術を身につけました。

訓練の意義


昨今、交通事故の救助件数は減少傾向にありますが、これに伴い若手消防職員が経験を積む機会が少なくなっています。そのため、実践的な訓練を通じて技術を向上させることが非常に重要です。実際の車両を使うことで、よりリアルな状況を想定し、救助活動に必要なノウハウを習得することができました。

中消防署は、地域住民の安心・安全を守るため、今後も定期的に訓練を行い、スキルの向上に努めていく所存です。今回の訓練で得た経験を生かし、より一層、市民の皆様の信頼に応えられるよう努力してまいります。

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