EVが変える未来
2025-11-28 13:42:29

和歌山発EVベンチャーがバングラデシュの環境問題に挑むドキュメンタリー

和歌山からバングラデシュへ、EVが描く新たな未来



和歌山県を拠点に活動するglafit株式会社が、バングラデシュにて社会的課題に真正面から取り組む姿がドキュメンタリー番組『ドキュメンタリー7』で放送されます。この番組では、鳴海禎造CEOの取組みに密着し、環境問題と経済発展の交差する地点での挑戦を記録しました。

環境問題が深刻なバングラデシュ



南アジアのバングラデシュは、人口約1億7000万人を抱える国であり、若い世代が多数を占めるにもかかわらず、工業化の影響で環境問題が深刻化しています。「死の川」と称される川では魚が生息できず、大気汚染が蔓延し、病院は患者で溢れかえる状況が続いています。これらの問題は、経済成長を阻害するだけでなく、多くの人々の健康と生活に悪影響を及ぼしています。

このような状況に立ち向かう一企業が、和歌山発のEVメーカー・glafitです。彼らは、環境への負荷を抑えた電動バイクや自転車型電動バイクを開発し、普及を目指しています。現地は、伝統的にリキシャやガソリンバイクが利用されており、これをEVに置き換えることで、排気ガスを減少させることができると考えています。

glafitの挑戦と戦略



glafitの設立は2017年で、当初はたった8人の社員でスタートしましたが、共感を得た優秀な人材が次々と集まり、現在の体制を築いています。モビリティの開発においては、立ち乗り型のスクーターや、クラウドファンディングを通じて資金を調達し、成功を収めてきました。2025年には、関西万博で初の4輪EVを発表する予定であり、そのデザイン性と独自性が評価されています。

バングラデシュに進出するにあたって、glafitは独自の戦略を採用しています。主に貸し出しサービスを展開し、現地の売店をバッテリー交換拠点として利用することで、初期投資を抑えたサービスを提供。また、低価格のモデルを打ち出す中国メーカーとの直接競争を避ける狙いもあります。

社会課題に挑む日本の企業



現地の投資開発庁との商談も控えており、政府からの支援を受けることで、競争優位性を高められるチャンスを掴もうとしています。こうした取り組みは、社会課題への関心が高まる中、国際的な視野でのビジネスモデルの確立につながると考えられます。

日本企業がグローバルサウスと呼ばれる急成長市場で、どのように戦い、持続可能な社会に向けての貢献ができるのか。そのヒントを与えてくれる、glafitの挑戦の記録が、このドキュメンタリーを通じて明らかになることでしょう。

放送情報



番組『ドキュメンタリー7』は、2025年11月29日(土)午前11時からテレビ大阪で放送されます。また、放送後にはTVerでも視聴可能です。過去の放送はYouTubeチャンネルでも配信中です。



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