コンビニに関する調査から見る、消費者の真のニーズとは？

株式会社ネオマーケティングが実施した最新のコンビニ調査では、全国の20歳以上の男女1,000人を対象に、コンビニの利用理由や消費行動に関する洞察が得られました。この調査からは、消費者が求める新しいニーズやトレンドが浮き彫りとなっています。

調査の背景

近年、コンビニエンスストアは単なる日常生活の利便性を提供するだけでなく、商品ラインナップを拡充し、生活者の期待に応えています。オリジナル商品や季節限定商品など、従来の食品や日用品にとどまらない商品展開が進化を遂げています。こうした変化により、「どの要素が消費者の支持を集め、どのような点が離反を招くのか」を見極めることが重要です。

主な調査結果

コンビニ利用の理由

調査では、コンビニを利用する主な理由として「近くにあるため」「便利で手軽だから」といった実用的な要素が上位に挙げられました。特に40代以上では、利便性を重視する傾向が強く、一方で20代から30代の若者は「他の店舗では手に入らない商品がある」や「キャンペーンが魅力」といった動機で自発的に店舗を訪れる姿が見受けられます。これは、SNSや広告による影響を受けやすい世代であることも関係しているでしょう。

購入傾向

普段コンビニで購入する商品は「ドリンク」「弁当・おにぎり」「サンドイッチ・パン」が人気のトップ3であり、便利さを重視した選択が行われています。特に若年層は日用雑貨を頻繁に購入し、年齢と共に興味が薄れる傾向が見られました。このことから、コンビニの商品が価格面での優位性が薄いにも関わらず、利便性を求める姿勢が伺えます。

決済手段

現代のコンビニ利用者はキャッシュレス決済を積極的に活用しています。「モバイル決済」の利用率は52.3%に上り、特に30代では65.5%に達しています。一方、現金利用者は60代を除く若年層で高い水準が示され、特に20代では47.4%となりました。これはクレジットカードを持たない層が多いことが影響しています。

利用頻度の向上

調査の結果、店舗の体験価値やイベント・キャンペーンの提案が、コンビニ利用頻度を高める要因として挙げられました。特に20代は新しい体験や限定商品に対する期待が高く、これらを提供することで道を切り開くことができます。40代以上は価格面での訴求が強くフィードバックが必要です。

まとめ

コンビニエンスストアはただの買い物場から、ショッピングの楽しさや新たな体験を提供するプラットフォームへと進化しています。今回の調査結果は、今後のマーケティング戦略や商品開発において、消費者のニーズを理解し応えるための重要な手がかりとなることでしょう。店舗のみでなく、オンライン上でもこのニーズを反映させることが求められます。消費者の期待に応えるコンビニ作りが今後の課題です。