和歌山市で行われた高積山の火災防御訓練の概要と目的

高積山での山林火災防御訓練



和歌山市に位置する高積山で、令和7年7月3日(木曜日)に山林火災防御訓練が行われました。この訓練には、東消防署の職員20名が参加し、山腹からの出火を想定して消防活動を行いました。目的は、各隊の連携強化と、安全で迅速な消火技術の習得です。

高積山について


高積山は、和歌山市の東部に位置する標高237メートルの山であり、自然豊かな里山として知られています。四季折々の美しい風景が楽しめるため、地域の人々によるハイキングや森林浴の場としても親しまれています。また、地域の歴史に触れるための散策スポットとしても最適です。

山火事の危険性


全国で令和6年中に発生した林野火災は833件に上ります。山火事はこれに含まれ、一度発生すると消火が難しく、森林の機能を失わせる危険性があります。回復には長い時間と多大な労力が必要です。このため、火災予防の意識向上が重要視されています。和歌山市では、東消防署が地元住民への啓発活動として、特に高積山での山火事予防ポスターの設置を行いました。

訓練で使用した資器材


訓練では、林野火災対応に特化した資器材が使用されました。具体的には、ウォーターチャージャーやジェットシューターが投入されました。ウォーターチャージャーは背負って運ぶことができ、ホースで水を供給する機能があります。一方、ジェットシューターは公園や野外でのウォーターポンプとして活躍します。これらの器材は、火災がほぼ消えた後にくすぶっている熱を消すための残火処理に用いられました。

訓練の様子


訓練開始時には、資器材搬送のために特別な車両が利用されました。狭い道での活動が多いため、複数のホースを延長して放水活動を行いました。また、高積神社近くの宮池を水源として放水活動が行われ、実際の山火事での対応をシミュレーションしました。参加者は訓練を通じて、状況に応じた迅速な対応の必要性を実感しました。

まとめ


高積山での山林火災防御訓練は、地域の消防士たちにとって非常に意義ある活動となりました。善意で協力してくださった高積神社関係者の方々に深く感謝するとともに、消防署ではこれからも実際の現場を想定した訓練を継続し、いつでもどこでも大規模な災害に対応できるよう、職員一同努力していく所存です。

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